「いつか王子様が」はディズニーアニメ「白雪姫」の挿入歌。
ジャズによく取り上げられる。
1961年にマイルス・デイビスが演奏し、同タイトルのアルバムがある。
このアルバムが全体的に他のマイルスのアルバムと比べて明るい雰囲気に聞こえるのは、アルバムジャケットにその要因がある。
黒人女性が一人、クリーム色の背景に笑っているような、すましているような表情で写っている。
マイルスのアルバムジャケットはたいてい陰鬱な暗い雰囲気のものが多いが、これだけは違う。
この黒人女性はマイルスの最初の妻、フランシス・テイラー。
テイラーは1951年パリ・オペラ座バレエ団の特別公演に起用され、同バレエ団の舞台に立った初のアフリカ系アメリカ人となり、その後テレビやブロードウェイで活躍するダンサーであり、俳優だった。
ブロードウェイの「ウエイト・サイド物語」に出演し、映画にも誘われるがそれを断る。
マイルスと結婚し、マイルスが出演を拒否したらしい。
よほど一緒にいたかったらしく、他のオファーもマイルスが断っていった。
二人が一番熱々の頃のアルバムで、それが音にも現れたようだ。
マイルスの他のアルバムにはないウキウキ感があるような気がする。
ピカソほどではないけど、マイルスも女性に影響を受けるアーティストだったと言えるだろう。
他の二人の奥様もアルバムの表紙になっているが、フランシスほど明るい雰囲気ではない。


