No.05589 26.09.30 手回しミル

「電動ミルと手回しミル」を書いたのは2022年10月だから、手回しミルを使うようになって四年ほどたつ。
最近、手回しミルが壊れた。
と言っても、ハンドルについている回転部分の軸がはずれた程度なので、はずれては差し込んで使い続けている。
でも、不便なので買い換えようかとアマゾンで検索すると、いろんな種類のコーヒーミルがあった。
同じ形式のミルを探すが、ない。
「そうか、この形はもう珍しいものなのか」。
そう思ったあとで「新しいの買って古いのは取っておくか」とも思う。
さらに「無駄なものを置いておく場所はないな」と考え、「新しいコーヒーミルで挽いて美味しいかどうかはわからないな」とも考えた。
ミルが違うだけでコーヒーの味は変わる。
それが電動ミルと手回しミルを比べて得た結果だった。
古くて思い出もあるコーヒーミルを大切に使おうと決心した。

No.05588 26.09.29 大きな矛盾と些細な矛盾

人間のからだに張り巡らされた理屈は、社会の理屈と似ているけど、ちょっと違う。
社会の理屈は国家の理屈に似ているけど、ちょっと違う。
国家の理屈は地球の理屈に似ているけど、ちょっと違う。
地球の理屈は宇宙の理屈に似ているけど、ちょっと違う。
宇宙の理屈は原子の理屈に似ているけど、ちょっと違う。
そうやってそれぞれのミクロコスモス、マクロコスモスは似ていながら独立している。
それぞれの宇宙は無限の要素を抱えている。
だから、ある宇宙が他の宇宙を知り尽くすことはほとんどない。
いや、だからこそある宇宙は他の宇宙を実は知っている。
内包しているのだから。
でも、それを知っているという体験はどの宇宙にもできない。

No.05587 26.09.28 You don’t know what love is

「あなたは恋を知らない」というスタンダード曲がある。
この曲を聴きながら歌詞を噛み締めると、いろんな思い出が蘇る。
そのひとつに映画「ニューシネマパラダイス」のラストシーンがある。
主人公の映画監督が見る、かつて見られなかったキスシーンの数々。
はじめて僕がその映画を見た二十代の頃、なぜそのシーンで泣かされるのか理解できなかった。
あとで映画を見直すと、ラストシーンで泣かされる伏線がたくさん詰まっていることを知る。
感情がいかに生まれてくるものなのかを教えられるのと同時に、幸せに生きることがいかに大切なことかがわかる。
そして、それがいかに難しいことなのかも。

No.05586 26.09.24 静かにしていること

何をせずとも静かにしていることが好きだ。
瞑想しているわけでもない、何か空想しているわけでもない、ボーッとしていることに近いかも。
でも、気が向いたら何か考える。
考えては忘れる。
瞑想に近いかも。
ニュピの瞑想は良かったな。

No.05584 26.09.21 Breezin’

ジョージ・ベンソンの名曲。
70年代か80年代頃にはラジオでよくかかっていた。
当時は誰が演奏しているのか知らなかったが、耳に残っていた。
この歳になってから知って「へーっ」と思う。
だって知ってたベンソンはジャズというよりはブラコンだったから。

No.05583 26.09.19 上がり湯

幼い頃、うちの風呂桶は木製だった。
ガスで沸かしたが、風呂桶の一部に上がり湯専用の桶があり、そこは風呂桶と独立していたので、いつもきれいなお湯が張られていた。
そのお湯は風呂桶のお湯より少し高い温度だった。
風呂上がりにそのお湯を取り、水を足して適温にして、最後に浴びて上がったものだった。
お風呂にシャワーがつくと、上がり湯は使わなくなった。
シャワーがない頃、体を洗うのは手桶で風呂桶からお湯を取っていた。
だからお湯は大切に使っていた。
体を洗うのにお湯を節約する方法を母から教えてもらった。
風呂桶のお湯を汚さないように教えられた。
だから、欧米の人たちのお風呂の使い方に驚いた。
風呂桶内で石鹸を使い、流さずにタオルで拭いて終わり。
風呂桶のお湯で温まり、上がり湯で清めてからあがる日本とはかなり違う。
明治維新の頃に来た外国人が、日本人の清潔さに驚いたのは、こんなところにも理由があったんだろうな。

No.05582 26.09.18 140字の制限

X(旧twitter)には140字の制限があるが、イーロン・マスク氏がオーナーになって以来、お金を払えば制限が25,000字になった。
この「日刊 気持ちいいもの」は2010年からそのショート版をXに流してきた。
文章を縮めるいい練習になってきたが、このところ有料版に変更しろと勧められる。
140字がいいのだ。
このまま続けるよ。

No.05581 26.09.15 困った数値

浜岡原子力発電所の耐震データについての数値改竄が問題になっている。
でも、すでに原子力発電所の数値改竄は何百件もある。
特に2006年には経済産業省の指示により電力各社が過去のデータ改竄の有無を調査した結果、業界全体で計316件ものデータ改竄や手続き不備などの事例が確認された。
明るみに出ただけマシかもしれない。
自動車会社での数値改竄も明るみに出たが、日本では数値改竄があちこちで起きる。
安全より政治や経済が優先で、改竄した方が儲かったり、利益が出たりするから、科学者も甘くなっているのかも。
それは科学ではないのでは?
僕たちは数値改竄の堆積によって、現実を見失っているようだ。
AIがそれを模倣したら飛んでもないことになるよ、きっと。
困った数字が出たら、困ったなあと言いながら、その数字をそのまま出す。
それについて議論でき、反省できる。
そんな社会のほうがいいのでは?

No.05580 26.09.13 危険なふたり

土居舞奈尚さんのお芝居を見てきた。
おばちゃんずというユニットを林英世さんと鴨鈴女さんが組んでいて、その公演の作・演出をなさっていた。
物語はある夫婦のもとに双子の姉妹がいて、60年前に離婚、姉は母の、妹は父のもとで育てられるが、以来家族は会わなくなり、妹の心臓発作がきっかけで姉妹が再会するというもの。
いろんな思惑が絡んでなかなか素直には会話ができない二人がおかしいのだが、血のつながりってそういうもんだよなと思わされることが多々あり、いい芝居だった。
沢田研二の「危険なふたり」が効果的に使われていた。