桜台の湖月庵で桜餅を買った。
塩漬の桜の葉にくるまれている。
普段なら桜の葉をとって食べるのだが、そのまま食べてみた。
葉脈がちょっと気になったけど、食べているうちに桜の葉の香りがそれを打ち消してくれた。
口に残った桜の葉を名残惜しく噛んだ。
No.05511 26.03.18 レディグレイ
相方がアールグレイを好きでよく飲む。
ある日、アールグレイと並んでレディグレイという紅茶を見つけた。
ひと缶の量がアールグレイより少ないのに値段が高い。
気になって買ってみた。
アールグレイより香りが華やかで強い。
そのままでも美味しいのだが、僕の好みとしてアールグレイの茶葉を五に対して、レディグレイを二くらいにして淹れている。
No.05510 26.03.15 救命浮き輪のクッキー
バレンタインデーにチョコをもらい、お菓子業界の戦略に乗ってそのお返しを考えなければならなくなったとき、ふと思い出したのが、幼い頃にいただいた缶入りのクッキーだった。
「白地で縦に紺の帯が入り、その真ん中に船舶用の救命浮き輪が描かれていた缶に入ったクッキー」と相方に伝えると「それ私も覚えている」という。
昭和生まれの人なら一度は食べたことがあるのではないか?
そのクッキーがどこのどのようなクッキーか忘れていたが、「白地で縦に紺の帯が入り、その真ん中に船舶用の救命浮き輪が描かれていた缶に入ったクッキー」と検索すると「それは泉家東京店のクッキーだろう」とAIが教えてくれた。
昭和の家庭にはその缶がいくつかあったように覚えている。
その頃は百円ショップのような店がなかったので、使い勝手の良さそうな缶は別の用途に使われるようになり、何かの物入れとしてよく机やテーブルの上に置かれていたように覚えている。
そのクッキーをデパートに行って見つけて買った。
自分でも食べてみた。
懐かしい味だった。
シナモンなどの香辛料がプンと香る歯応え硬めのクッキー。
No.05476 25.12.06 焼きたてのパン
親戚のおじさんが自ら作った焼きたてのパンをくれた。
直径20センチほどのカンパーニュ。
できたてだからホカホカでいい匂い。
ちょっとちぎって味見。
香りも味も噛み応えも最高。
ちょっとだけのつもりが、ちょっとちょっとちょっとと積み重なって、半分ほど食べてしまった。
バターもジャムも何もつけてないのに。
美味しさに屈服。
No.05348 25.01.15 紅茶にウィスキー
最近お酒はあまり飲まないけど、気分的にどうしても飲みたいときにはマグカップにウィスキーをチロッと入れて、暖かい紅茶で割る。
紅茶の香りをウィスキーの香りが増幅してくれる。
いや、逆かな。
それを飲むと酔った気になれる。
安上がりな体になったものだ。
No.05310 24.11.05 花束
昔、吹奏楽団の指揮をしていたことがあるので、演奏会が終わると花束をいただいた。
とても嬉しいのだが、恥ずかしいような気もした。
何度かいただいて慣れてしまうと良くないなと思った。
心の一部では慣れてしまったが、別の部分では照れながら、また別の部分では喜ぶ。
複雑な心が生まれる触媒だった。
No.05297 24.10.16 金木犀の香り
外に出ると金木犀の香りがした。
そういう季節になった。
ほぼ毎年のように金木犀の香りについて書いている。
毎年のように「切ないな」と感じたが、今年の僕は「切なく感じたな」とちょっと「切ない」から距離を置いていた。
知り合いも世話になった人もポツリポツリと亡くなっていく。
匂い如きで切なくはない。
No.05291 24.10.04 ギンナンの香り
近所の公園のイチョウの木がギンナンを落としはじめた。
舗道でたくさん潰れていた。
そこを歩きながら香りを嗅いで「おや?」と思った。
「懐かしい香りだ」と思ったが、そのことに違和感を覚えた。
以前だったら「臭い」と思っていたはずだ。
匂いに鈍感になったのか?
No.05239 24.07.11 木立の甘い香り
木立があるところを通り過ぎるとき、ふと甘い香りがすることがある。
何の木から香るのか、香りのもとが幹なのか、花なのか、葉なのか、何なのかはわからない。
とにかく甘い香り。
あの正体を知りたい。
No.05233-3 24.07.02 錆びた香り
寂れて閉じた煙草屋の
幽かな香り
錆びた灰皿
今日お送りした三つの言葉が
起きがけに浮かんだので書きました。
1日ずつ送ろうかとも思ったのですが、
その日のことはその日のうちに伝えたほうがいいかなと思い、
三本で送ります。
なぜこの三つが浮かんだのか考えましたけど、
視覚と、嗅覚や思い出が、ない混ぜになっているのが共通してますね。

