気持ちいいものを繰り返し書いてきた。
それをするとき自らにかけた縛りが「同じことは書かない」。
何度かは同じことを書いてしまったかもしれないが、ずっと書かないようにしてきた。
だからこそ、実は「毎日のように同じことに気持ちよさを感じている」ことに直面し続けてきた。
それと同時に繰り返すことが別のレベルの何かを生むこととも格闘してきた。
そこで、そろそろ同じことを書いてもいいと縛りを外すことを考えている。
でも、それをやると何度も同じことを書いてしまうよなとも思う。
今日の散歩は青空が気持ちよかった。
そう思った日に青空の話を書いていたら、何度も青空のことを書くことになるだろう。
それはそれでいいと割り切ったら、どうなるんだろうと考える。
きっと日によって青空の何が気持ち良いのか、違う何かを見つけていくんだろうなと思う。
それを延長していくと、年代によって気持ちよさの中身が違うことに直面するんだろうなとも思う。
「日刊 気持ちいいもの」の第一回は「仲の良い人からのおはよう」という題だった。
それを今読むと、何かが違う。
つまり1999年の僕と今の僕は感覚が違うということだ。
そういう異なった僕を見つけるのもいいかもと思う。
No.05381 25.05.11 川で泳ぐ夢
深くて透明な川の河原にいて、何かが来るのを待っている。
水中には大きな黒い岩が三つあって、それらに順番に乗っていくことで向こう岸に着くことができる。
黒い岩に乗らないと深い川底に引き込まれてしまうようだ。
向こう岸は岩でできた崖で、それに触れて帰ってこなければならない。
時を待って渡ることにした。
最初の岩はこちらの岸のすぐそばにあったから簡単に渡れた。
その岩に乗れば水の深さはひざ程度。
次の岩は少し離れていて泳いで渡る。
深いところほど流れが早く、危うく巻き込まれそうになるが、無事に渡れた。
立ち上がると岩の上に立って深さは腰程度。
最後の岩に渡ろうとする。
泳がずにも足を広げて渡ることができた。
三つ目の岩の上に立つと水の深さは足首程度。
向こう岸の崖には容易に触れた。
帰ろうとすると、来るときは川下に少し流されても構わなかったが、帰るためには水の流れに逆らわなければならないことに気づく。
何度か流されそうになるが、無事に帰ることができた。
往復できて嬉しかったが、なぜ向こう岸の崖に触らなければならなかったのか、理解できずに困った。
嬉しい感覚と困った感覚が心に同居する不思議な夢。
No.05380 25.05.07 感覚のリニューアル
どうも感覚がリニューアルされたようだ。
ある時を境にさっぱりと変わったわけではなく、時間をかけて少しずつ変わったようだ。
だから何が理由で変わったのかはよくわからない。
聴覚が変わったのは理解している。
13,000Hz以上が聞こえなくなっている。
視覚が変わったのも理解している。
視力が落ちたし、以前より色覚も鈍くなった。
味覚は変わったかどうかよくわからない。
ただ、味覚にまとわりついている感情は変わった気がする。
温度に対する感覚や触覚は鈍くなったと思う。
勘は鋭くなった気がするが、老化現象で鈍くなった分を補おうとしている妄想かもしれない。
でも「感覚のリニューアル」だとしておこう。
No.05379 25.04.30 つつじからの飛躍
練馬駅そばの平成つつじ公園でつつじを見てきた。
かつてうちの玄関につつじが植えてあった。
それを思い出す。
そこから飛躍して地面があるのは大切だと思う。
土に触れられるから。
今はベランダにある鉢植えの土ぐらいしか触れない。
土は生命を育む大きな謎だ。
子供の頃に泥んこ遊びできたのは大切なことだったと今なら思える。
あらゆる命は土がないと生きていけない。
生命循環の大切な鍵。
No.05372 25.03.18 祈る
むかし幼い頃、神社でお参りするのに「何かを願いなさい」と教わった。
きっとそれが人生はじめての祈りだったと思う。
歳をとるにつれて祈りの意味は変化していく。
大人になった頃、祈りは感謝になっていた。
三十を過ぎてバリ島のニュピに通うことで、祈りは多次元的なものになった。
空海の著作や仏典の現代語訳を読んでさらに明確になった。
「いまここ」にすべてがある。
No.05371 25.03.17 公益資本主義
「公益資本主義」という本を読んでいる。
著者の原丈人氏によれば、現在の資本主義は株主資本主義であり、株主の利益を最大化することが善とされるが、それでは二極化が進むばかりで、中間層がどんどん減っていく。
だから、氏が唱える公益資本主義に立ち返り、中間層を増やすことで、製造業の経営を安定化することを目指すべきだという。
これは60年代、70年台に日本がやっていたことに近いもので、株主ばかりを優先するのではなく、社員、会社、関係会社、取引先なども大切にすることで、あの頃の経営状態を取り戻すことができるそうだ。
原氏はいくつも会社を経営し、それを実現させてきたので説得力がある。
No.05369 25.03.13 水面
水面を見ているのが好き。
風が吹けば波立つ。
雨が降れば踊り出す。
光が反射してゆらめく。
静かになると鏡になる。
ゆっくりと揺れるなまめかしさも好き。
No.05367 25.03.10 深い文化
日本はずっと深い文化を保持し続けてきた。
なぜ縄文時代に争いがなかったのか。
平安時代には世界最高といわれた小説が生まれた。
鎌倉時代にも「徒然草」「方丈記」が生まれ、室町時代には茶の湯が始まる。
なぜ戦国時代から平和な江戸時代に脱皮できたのか。
江戸時代を自発的に終えて、どうして明治になれたのか。
いろんな見方があると思うが、文化の層が深かったのだと思う。
ヨーロッパでは王が変わるといろんなことを変えた。
だから文化のレイヤーが浅くなりがち。
日本では過去の文化をすべて捨て去るということはほとんどしない。
ヨーロッパ人にとってはそれが不思議であるようだ。
神道と仏教を融合させることで文化に深みが生まれた。
そこに儒教や陰陽五行も絡む。
なぜ武士が戦国時代に茶にハマったのか。
また、能はなぜあんなにゆったりとした動きで舞うのか。
江戸時代には派手さが好まれなかったのはなぜか。
どれも深い文化であることに起因しているように思う。
それを悟るには簡単な理解では足りない。
その深い理解を多くの民衆もしていた。
だから日本はいろんなことから守られていた。
江戸は世界一の都市になれた。
西欧人にとって厄介な存在だっただろう。
No.05364 25.02.25 自由に見る
世の中を自由に見ることができると可能になることが増える。
「頑固じじい」が「規律に厳しい人」と思えたり、「万人に平等に接する人」に思えたりする。
「話すことが支離滅裂な人」を「自由に話を飛躍させる人」に思えたり「固定観念に縛られない人」と思ったりする。
「敵対者」を「親しいひとにだけ優しい人」と見たり「助けたい人だけを助ける人」と見たりする。
そうやって目の前の人と接することによって頼みごとをスムーズにするのが「観自在菩薩」ともいわれる観音様なのかなと思う。
No.05363 25.02.24 純粋な驚き
どうせ作るなら、子供心が喜ぶような「わっ、スゲー」というものを作りたい。
誰も見たことのない、腰を抜かすような作品。
平原にいながら、そこが崖っぷちに思えるような作品。

