No.05371 25.03.17 公益資本主義

「公益資本主義」という本を読んでいる。
著者の原丈人氏によれば、現在の資本主義は株主資本主義であり、株主の利益を最大化することが善とされるが、それでは二極化が進むばかりで、中間層がどんどん減っていく。
だから、氏が唱える公益資本主義に立ち返り、中間層を増やすことで、製造業の経営を安定化することを目指すべきだという。
これは60年代、70年台に日本がやっていたことに近いもので、株主ばかりを優先するのではなく、社員、会社、関係会社、取引先なども大切にすることで、あの頃の経営状態を取り戻すことができるそうだ。
原氏はいくつも会社を経営し、それを実現させてきたので説得力がある。