No.04766 22.05.21 雨音

外では雨が降っている。
激しい雨のようで、ザーッという音が聞こえる。
いろんな雨音がある。
僕が好きなのはサーッという雨音。
森に降る心地よい雨。
雨粒が落ちる葉によって音色が変わる。
薄い葉、厚い葉、小さい葉、大きい葉、虫食いの葉、虫の卵がついた葉、鳥が雨宿りしている葉。
葉によって奏でる音が異なる。
それらが一斉に、壮大なシンフォニーを奏でる。
風が吹き、雨量が変わり、温度が変わると音も変わる。
何度聞いても飽きない音のタペストリー。

No.04764 22.05.19 Word of mouth

ジャコ・パストリアスがウェザー・リポートの活動を通して有名になり、そこを脱退して残した唯一のスタジオ・アルバム。
1曲目の「クライシス」は本当に混沌とした曲。
速いベーストラックだけを聞かされて、一流のミュージシャンたちがアドリブを重ねる。
それを適当に取り入れたりはずしたりして作られたという。
ジャコの好みに仕上がっているとはいえ、はじめて聞いたときにはめちゃくちゃとしか聞こえない。
しかし、何度か聞いているうちに「いいもの」に聞こえてくるから不思議。
その混沌な曲が終わって、最初に出てくるブラスとコーラスの美しい和音にしびれてしまう。
フレットレス・ベースの音色もさることながら、トゥーツ・シールマンスのハーモニカとスティール・ドラムの音色がこのアルバムの印象を決めている。
ときどき聞きたくなるアルバムの一枚。

No.04762 22.05.15  パッヘルベルのカノン

とても有名な曲だが、作曲の経緯は知られてないそうだ。
パッヘルベルはその作曲者の名前だが、バッハより前の人。
当時は人気があったそうだが、長い間忘れられていた。
それが1968年にパイヤール室内管弦楽団の演奏により有名となった。
コード進行をそのまま使ってロックにされたりもして、次第に広まっていった。
ジョージ・ウィンストンのアルバム「ディセンバー」に入っていたピアノソロをコピーして大学生の頃によく演奏した。
友人の結婚式で演奏したときは泣けた。

No.04761 22.05.13 あなたと夜と音楽と

No.04755に「Kind of Blue」のことを書いたら、ビル・エヴァンスが聞きたくなり、アマゾン・ミュージックでビル・エヴァンスばかり聞いている。
管楽器と共演している「あなたと夜と音楽と」がかかった。
こっちよりピアノトリオで演奏された「あなたと夜と音楽と」が好きなので、CDラックからアルバム「グリーン・ドルフィン・ストリート」を探してかける。
葉巻がどこかから香ってくる。

No.04755 22.05.04 Kind of Blue

マイルス・デイヴィスの名作アルバム。
特に1曲目の「So What」はジャズのかかるお店ではよく流れる。
このアルバムでモード奏法が完成したと言われている。
ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンが共演し、この二人がモード奏法を発展させていく。
これがかかるとウィスキーが飲みたくなる。

No.04740 22.04.13 湧き出す記憶

フランク・プウルセルのレコードがうちに一枚だけあった。
そこにFM東京の番組、ジェット・ストリームのテーマ曲になっていた「ミスター・ロンリー」が入っていた。
それが聞きたくてアマゾンミュージックでフランク・プウルセルのアルバムを聴いているが、タイトルがほぼすべてフランス語で書かれているので、英語タイトルで書かれているのは「あ、あの曲ね」と思えるが、多くは聞いてみてはじめて「あの曲か」とわかる。
ときどきかかるかつて聴いていた曲。
そういう曲がかかると、ずっと忘れていた懐かしいことを思い出す。
「Le Torrent」という曲がかかった。
聞いた途端、それは家のアルバムでは「急流」というタイトルの曲だったと思い出す。
一緒に、コーヒー豆の置かれていた戸棚が湧き出てきた。
あまり使わないサイフォンと、4種類の豆、そして電動コーヒーメーカー。
いろいろとブレンドしてみたが、好みはマンデリン5とモカ1だけだった。
半世紀も前のこと。

No.04738 22.04.11 HELL YOU TALMBOUT

映画「アメリカン・ユートピア」が評判だったので見た。
ディヴィッド・バーンのライブ・パフォーマンスを映画にしたもの。
この映画の中で「HELL YOU TALMBOUT」という歌が歌われる。
曲が始まるとすぐに涙が流れる。
なんだこのエネルギーは。
気持ちいいわけではないが、何か大きな明言されてない思いが伝わってくる。
あとで調べると、HELL YOU TALMBOUT はスラングで「御託並べてんじゃねぇよ」みたいな意味だという。
ネットで調べた歌詞には「Hell you talkin’ ‘bout」と書かれていた。
何回か「Hell you talkin’ ‘bout」と叫んだあとに、「○○,say his (or her) name}と続く。
○○には個人名が入るのだが、その映画ではその名前が誰のモノなのか、説明はない。
だけどその名の人と思われる写真が大写しになり、わきに生年月日と没年月日が表示される。
なかにはその人の家族が写真を持っているようなものもあった。
映画を見ている最中にはいったいどういう人の名を呼んでいるのかわからなかったが、生年月日と没年月日から、寿命をまっとうした人ではないことだけは理解できた。
あとで調べると、みんな人種差別によって殺された人のようだ。
言語化されていないエネルギーに圧倒された。

No.04735 22.04.06 「Serenata」の頭

クインシー・ジョーンズの「Big Band Bossa Nova」というアルバムをAmazone Musicで聴いていたら、「Serenata」という曲の頭でバストロンボーンの低音が響いた。
しびれてしまった。
何度か聞き直した。
かつて僕がバストロンボーンを吹いていたから。

No.04730 22.03.30 チューブラー・ベルズ50周年

1973年に発表された名作「チューブラー・ベルズ」が来年発表から50周年を迎える。
ロンドンではその記念コンサートがある。
まるでクラシック作品のような扱いだ。
20歳の青年がひとりで作ったアルバムがこんなに人気が出て、50周年の記念リサイタルまでやるなんて。
中学生だった僕が夢中になったのはなぜか、その理由はわからないけど、こんなにすごい曲だったんだなと思う。
ひさしぶりにまた聞いた。

No.04729 22.03.29 9980

いろんなアンビエント系のアルバムを聴いてきたけど、Conect.Ohmというユニットの「9980」というアルバムが最高に素敵。
何がどのようにいいのかはうまく言えない。
たいてい、こういう系のアルバムは一回聞くと飽きるんだけど、これは何回も聞いてしまう。
音と構成が凝っていて、変化が地味に抑えてあって、数寄に通じる。