世の中がどんなに荒廃しても、明るく生きる。
どこかで戦争が始まり、理不尽に税金が上がり、どんな大事件が起ころうと、明るく生きる。
あらゆるものが搾取されても、自分の気持ちは搾取されない。
明るく生きる存在であることが、愛そのもの。
No.04922 23.02.07 堕ちた一円玉
パン屋さんでパンを買ったとき、小銭入れから一円玉が落ちた。
棚の下かどこかに隠れてしまい、探しても見つからなかった。
「一円だからいいや」と僕は思った。
すると会計カウンターの向こう側で対応してくれていた店員さんが「何か落ちましたね」という。
「はい、一円だからいいですよ」
「ああ、確かに一円の音でしたね」
そう言ってわざわざカウンターから出てきてくれた。
「ほうきで棚の下を掃くと出てくることがあります」と言ってほうきも持ってきてくれた。
棚の下を掃くと出てきた。
僕には諦められて堕ちてしまった一円玉。
店員さんのおかげでその価値を取り戻した。
No.04921 23.02.06 複雑性と無限や永遠
複雑性が無限や永遠と繋がるとき、そこには今までになかった新たな複製子が生まれる。
高分子化合物の複雑性と無限や永遠が繋がったとき、遺伝子が生まれた。
アフォーダンスの複雑性と無限や永遠が繋がったとき、言語が生まれた。
まだ名付けられぬループの複雑性と無限や永遠が繋がったとしたら、未知で理解不能な何かが生まれる。
No.04920 23.02.05 かりんとう
かりんとうといえば、黒くて芋虫のような形をしているものと思っていたが、最近のは丸かったり、味が色々あったり、昔知っていたかりんとうとは違うものがたくさんある。
歯ごたえも違う。
サクサクしたのが好き。
No.04919 23.02.04 鍵善良房のくずきり
蓋の上には鍵の絵。
江戸時代にどこかの寺社の鍵を預かっていたという。
はじめて鍵善にうかがったときに聞かせてもらった。
以来鍵が店舗のアイデンティティーとなり、鍵善良房となったとか。
もう30年以上前に聞いた話なので、微妙に違うかもしれない。
申し訳ない。
ここのくずきりは絶品で、ここでしか食べられないので、京都に行くと食べたくなる。
京都にいるという友人とSNSでやりとりしたときに、「鍵善のくずきり食べたい」と書いたら、「行くつもり」だという。
いいなぁ。
上の段には黒蜜、下の段には氷で冷やした葛切りが、たゆとうている。
フルフルとからだをくねらすくずきりを箸で掬い上げ、黒蜜に浸け、絡んだ頃合いでチュルッとすする。
黒蜜の味と香りが口から鼻に抜けた頃には、官能的な舌触りに溺れている。
そして、あの噛み心地。
No.04918 23.02.03 スライゴーのイェイツ像
彼は詩を纏っている。
魔術と共に死を纏っている。
満たされない恋はからりと諦め、
娶った女は霊媒となった。
ミイラがミイラ布にくるまれているように
詩という心の旅にくるまれている。
No.04917 23.02.02 土
穴を掘るのが好きだった幼い頃。
土はいろんな匂いがした。
植っている草の根の香り、苦そうな香り、赤土の香り。
ヌースフィアの概念を生み出したヴェルナツキイもシャルダンも、土や地層の研究者だった。
土には生命の歴史が埋まっている。
No.04916 23.02.01 打ち込み
DTMって、少しだけ好きになれないところがあった。
テンポが正確すぎるということ。
多少の揺れがあったほうが心地よい。
でも、最近の若い人たちの音楽を聴いていると、明らかに打ち込みの正確なテンポなのに、それが心地よく響くことがある。
その歌詞はたいてい、現状に我慢はできないけど、それに折り合いをつけようとするようなもの。
抗えない現状に、別の部分で抵抗する。
君たちの才能はすごいよ。
No.04915 23.01.31 ニット帽
最近、ニットの帽子をかぶっている。
だって寒いんだもん。
ニット帽は耳が隠れるからいい。
冷たい風のなかでも耐えていられる。
歳とって、冷気の中で耳出しているのは辛い。
No.04914 23.01.30 羽ばたく人類
僕たちの文明はいまだに戦争を繰り返している。
多くの人たちが「戦争などしたくない」と考えているにも関わらず。
なぜそんなことが起きるのか?
多くの人が恐怖や執着や我欲を乗り越えることができれば、毛虫がさなぎを経て蝶になるように、人類もメタモルフォーゼできるのではないか?
かつてキリストは「隣人を愛せ」と説いた。
階級の上下が厳しく、隣人を愛することができなかった時代だからこそ。
隣人を愛するようになった人類は、少し遠くの人、国境を超えたところにいる人も愛するべき時代になったのだと思わないかい?

