腰の曲がったおばあさんが、近所にある大きな公園に、ホウキとチリトリを持ってやってきた。
掃いてゴミを集めて帰っていく。
公園は外周二キロはある。
チリトリひとつでは取りきれない。
でも、気持ちが嬉しい。
ありがとうございます。
No.05383 25.05.19 麦茶
近所の製粉工場からいい匂いが漂ってきた。
この季節になると麦茶を焙煎し始める。
それを工場で売り出す。
昭和初期に作ったレンガでできた焙煎窯で作るらしい。
近所の奥様方が買っていたので買ってみた。
懐かしい味。
No.05382 25.05.15 繰り返すことへの誘惑
気持ちいいものを繰り返し書いてきた。
それをするとき自らにかけた縛りが「同じことは書かない」。
何度かは同じことを書いてしまったかもしれないが、ずっと書かないようにしてきた。
だからこそ、実は「毎日のように同じことに気持ちよさを感じている」ことに直面し続けてきた。
それと同時に繰り返すことが別のレベルの何かを生むこととも格闘してきた。
そこで、そろそろ同じことを書いてもいいと縛りを外すことを考えている。
でも、それをやると何度も同じことを書いてしまうよなとも思う。
今日の散歩は青空が気持ちよかった。
そう思った日に青空の話を書いていたら、何度も青空のことを書くことになるだろう。
それはそれでいいと割り切ったら、どうなるんだろうと考える。
きっと日によって青空の何が気持ち良いのか、違う何かを見つけていくんだろうなと思う。
それを延長していくと、年代によって気持ちよさの中身が違うことに直面するんだろうなとも思う。
「日刊 気持ちいいもの」の第一回は「仲の良い人からのおはよう」という題だった。
それを今読むと、何かが違う。
つまり1999年の僕と今の僕は感覚が違うということだ。
そういう異なった僕を見つけるのもいいかもと思う。
No.05381 25.05.11 川で泳ぐ夢
深くて透明な川の河原にいて、何かが来るのを待っている。
水中には大きな黒い岩が三つあって、それらに順番に乗っていくことで向こう岸に着くことができる。
黒い岩に乗らないと深い川底に引き込まれてしまうようだ。
向こう岸は岩でできた崖で、それに触れて帰ってこなければならない。
時を待って渡ることにした。
最初の岩はこちらの岸のすぐそばにあったから簡単に渡れた。
その岩に乗れば水の深さはひざ程度。
次の岩は少し離れていて泳いで渡る。
深いところほど流れが早く、危うく巻き込まれそうになるが、無事に渡れた。
立ち上がると岩の上に立って深さは腰程度。
最後の岩に渡ろうとする。
泳がずにも足を広げて渡ることができた。
三つ目の岩の上に立つと水の深さは足首程度。
向こう岸の崖には容易に触れた。
帰ろうとすると、来るときは川下に少し流されても構わなかったが、帰るためには水の流れに逆らわなければならないことに気づく。
何度か流されそうになるが、無事に帰ることができた。
往復できて嬉しかったが、なぜ向こう岸の崖に触らなければならなかったのか、理解できずに困った。
嬉しい感覚と困った感覚が心に同居する不思議な夢。
No.05380 25.05.07 感覚のリニューアル
どうも感覚がリニューアルされたようだ。
ある時を境にさっぱりと変わったわけではなく、時間をかけて少しずつ変わったようだ。
だから何が理由で変わったのかはよくわからない。
聴覚が変わったのは理解している。
13,000Hz以上が聞こえなくなっている。
視覚が変わったのも理解している。
視力が落ちたし、以前より色覚も鈍くなった。
味覚は変わったかどうかよくわからない。
ただ、味覚にまとわりついている感情は変わった気がする。
温度に対する感覚や触覚は鈍くなったと思う。
勘は鋭くなった気がするが、老化現象で鈍くなった分を補おうとしている妄想かもしれない。
でも「感覚のリニューアル」だとしておこう。
No.05379 25.04.30 つつじからの飛躍
練馬駅そばの平成つつじ公園でつつじを見てきた。
かつてうちの玄関につつじが植えてあった。
それを思い出す。
そこから飛躍して地面があるのは大切だと思う。
土に触れられるから。
今はベランダにある鉢植えの土ぐらいしか触れない。
土は生命を育む大きな謎だ。
子供の頃に泥んこ遊びできたのは大切なことだったと今なら思える。
あらゆる命は土がないと生きていけない。
生命循環の大切な鍵。
No.05378 25.04.09 桜吹雪
昨日の朝、せっせと、そしてヨボヨボと歩いていたら、風が吹いて桜吹雪が舞い降りてきた。
まわりにいた人たちがわーっと歓声を上げた。
ハラハラとまう花びらがあまりにも美しかったので動画を撮りたいとiPhoneを出したが、間に合わなかった。
あの美しさ。
父が息を引き取ったその朝、病室の窓を開けると、階下にあった桜の木から、水に墨汁を流したように静かに、流れていった桜吹雪。
数日前に車椅子に乗せ、一緒に見上げていたのに。
No.05377 25.04.08 ヒハツ
ヒハツなんて香辛料ははじめて聞いた。
インド原産でアジア南部で広く栽培されているらしい。
それが毛細血管を回復すると聞いて買ってみた。
ピリッと辛くて、独特の香りがある。
この香りはどこかで嗅いだなと思い出してみると、昔使っていた塗香にこの香りが含まれていたように思う。
わずかな量を毎日摂取するといいというのでその通りにして数日過ぎた。
以前は朝起きてすぐには動けなかったが、ぱっと起きて朝ごはんが作れるようになった。
これはヒハツの効用か?
もしそうならすごい。
No.05376 25.04.02 ご飯を食べる
このところずっとご飯は一杯と決めている。
が、どうしてももっと食べたくなるときがある。
先日長野に行って、道の駅で「焼きネギなめ茸」なる瓶詰めを買った。
いわゆるご飯のお供。
ご飯にこれをのっけて食べるといくらでも食べられる。
が、一杯しか食べないと決めた。
うらめしや。
No.05375 25.04.01 さんぽ
ほぼ毎朝散歩しているが、なんとなく気分が落ち込むときもある。
以前のようにさっさと歩けないので、なんとなく歩速が落ちたりする。
そんなとき、聞いていた音楽がサッと変わり、「となりのトトロ」の「さんぽ」という曲がかかった。
あるこう あるこう わたしはげんき
というあの曲だ。
それを聞いた途端にせっせと歩き出した自分がおかしかった。

