No.05148 24.02.12 「情報自由法」で社会を変える!

2019年8月23日号の週刊金曜日に「米軍基地公害の秘密を暴くジョン・ミッチェル・コレクション」という記事を書いた。
当時、沖縄タイムスの特約通信員として活躍していたジョン・ミッチェル氏にインタビューした成果だ。
当時まだPFOSやPFOAなどの土壌汚染について、本州のマスメディアではほとんど取り上げられていなかったが、沖縄ではよく話題になっていた。
なぜ沖縄でそれが問題になっていたのかというと、米軍基地の周辺の土壌からPFOSやPFOAが検出され、さらに米国の情報自由法を利用して、米軍の過去の記録を取り寄せることができたからだ。
その詳細についてお話を伺った。
2020年4月10日号では、ミッチェル氏が引き出し、沖縄国際大学に預けた5,500ページにもわたる文書の一部を翻訳し、「CIAは沖縄をどうみているのか」という記事を書いた。
だから、ミッチェル氏が岩波ブックレットから『「情報自由法」で社会を変える!』を出版していたことを知って、すぐに買ったし、とても嬉しかった。
アメリカと日本の関係は、一般の人にはなかなか理解しにくい。
だけど「情報自由法」を利用すると、だれでも米国の公文書を閲覧できる。
米国人だけではなく、日本人でも。
そもそもミッチェル氏はイギリス人だ。
一般に流布している情報が陰謀論かどうか、この本を参考に確かめてみてはどうだろうか?