No.05029 23.07.21 君たちはどう生きるか

宮崎駿の最新作。
面白かった。
見事だと思った。
説明のつかない場面がたくさん出てくるが、それがいい。
ああかこうかといろんなことを考えさせてもらった。
それは自分の心や気持ちに関すること。
今までの作品にも説明のつかない何かはよく出てきたが、そういうもののてんこ盛り。
それでも満足させてしまうというマジックがある。
寝て見る夢は説明のつかないもの。
でも、朝起きると爽快だったりする。
そういう感覚を与えてもらった。

No.05024 23.07.14 個人の違い

あなたにとって気持ちいいものでも、僕にとって気持ちいいかどうかはわからない。
僕が気持ちいいと感じるものでも、あなたがそれを気持ちいいと感じるかどうかはわからない。
ただ、僕が気持ちいいと感じたことを、あなたが気持ちいいものかもと感じてみて、「確かにそう感じることはできるね」と思ってもらえることはあるだろう。
そういう気持ちの良さは、昔より今の方が感じることができると思う。
なぜなら、現代に生きる僕たちは、映画やテレビドラマや演劇などで、いろんな役の人に感情移入することができるから。
昔の人にはそのような機会は珍しいものだった。
100年前なら、映画や演劇はあったけど、テレビはなかった。
それよりもっと昔なら、演劇のみで、それを見る機会も限られていただろう。
メディアが多様化したおかげで、他人の立場を理解することで、より簡単に感情移入する素地が作られてきた。
つまり、気持ちいい機会が増えてきた。

No.05018 23.07.08 ジョン・ウィリアムズの音楽

僕がジョン・ウィリアムズの音楽を意識し始めたのは「大地震』という映画の音楽からだった。
メロディーがいいのはもちろんだが、編曲にうなった。
金管楽器の使い方がうまかった。
次に驚いたのは『アイガー・サンクション』の音楽。
ジャズバンドの演奏にホルンがオブリガートをつけるのだが、それがホルン奏者にとってはなかなか難しそうな音域と音の飛び方でおこなわれる。
それがとってもかっこいいのだ。
このあとの活躍は僕が書かなくてもみなさんご存知だと思う。
『ジョーズ』
『スター・ウォーズ』
『未知との遭遇』
『スーパーマン』
『レイダース』(インディ・ジョーンズ・シリーズ)
『ET』
『ハリー・ポッター』など。
ジョン・ウィリアムス以前、映画音楽は何人ものヒットメイカーを生み出したが、それ以降は映画音楽といえばジョン・ウィリアムスという状態になった。
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』で再び聞けて嬉しい。

No.05015 23.07.05 電子書籍の企画

宮沢賢治の話が2回続いたが、その大きな理由が、電子書籍の企画だ。
宮沢賢治の283作品が一冊の電子書籍で読めるようになっている。
それを200円で手に入れた。
著作権切れの作品はみんなこんなふうになっていくのかな。
以前の全集ものは置く場所に困ったが、電子書籍だと心配ない。

No.05013 23.07.02 セロ弾きのゴーシュ

小学生の頃に「セロ弾きのゴーシュ」を読んだはずだ。
その絵本の表紙を覚えている。
だけど話はほとんど覚えていなかった。
森の動物たちがゴーシュのセロを聴きにくるというところだけしか。
もっと含蓄のある話だったのを最近読んで知った。

No.05005 23.06.22 ゴムのオブジェ

ガラス・ミュージアムに行った。
ガラスを素材とした美術・工芸作品が集められている。
作品を見てまわると、一点だけとても気になる作品があった。
タイトルは「ゴムのオブジェ」。
じっと見ると素材はゴムのようだ。
でも、ここはガラスのミュージアム。
なぜゴムの作品があるのか?
ゴムのように見えるが、実はガラス製なのだろうか?
形も不思議だ。
女の裸体のようにも見えるし、宇宙船のようにも見えるし、細胞分裂のようにも見える。
係員のような男が来たので訊ねた。
「これはガラス製ですか?」
「すみません。僕はバイトであまり詳しくありません。学芸員はいま外出中で二時間ほどで戻ると思います。
二時間は待てないのでその日は帰った。
一週間ほどのちに再訪した。
「ゴムのオブジェ」があった場所に行くと、そこには立派なガラス細工が飾ってあった。
「水盤」と書かれている。
学芸員を呼んで質問した。
「ここにあったゴムのオブジェはどこに行きましたか?」
「ゴムのオブジェ?」
彼はしばらく考えてからこう答えた。
「ここはガラス・ミュージアムです。ゴム製の作品は置いてないですよ」
「一週間ほど前ここにあったんですけど」
「いや、ないと思いますよ。確かに一週間ほど前にはこの水盤は修繕に出していましたけど、ゴムのオブジェなんて置いてないです」
「いや、あの、ここに女性の裸体のような、宇宙船のような、細胞分裂のような形のゴムのオブジェがあったんです」
「それはどんな形ですか? 想像できませんね」
「いや、だから、」
「とにかくゴムのオブジェは置いていません。何かの勘違いではないですか?」
僕の心の中にあるゴムのオブジェ、これはいったい?

No.05004 23.06.19 かき氷

ある時、ある場所にアンティークな雰囲気の喫茶店があった。
その店に入り、ブレンドコーヒーを頼んだ。
若い女の店員がコーヒーと一緒に小さなかき氷を持ってきた。
「これは?」
「サービスです」
女はカウンターの中に戻って行った。
そのかき氷は、氷がフワフワで、食べたことのない味がした。
カウンターの向こうにいる店員に聞いた。
「これは何のシロップですか?」
「お客様はこの店ははじめてですよね」
「はい」
「次にいらしたときにお教えします」
ちょっとムッとした。
なぜいま教えてくれないんだ。
きっとこれはお店のプロモーションの手法なのだろう。
その手に乗るか。
二度と来ないと心に決めた。

あれから三年が過ぎた。
いまだにあの店の雰囲気とかき氷の味が忘れられない。
再びアンティークな雰囲気の喫茶店に来た。
前と同じ席が空いていたのでそこに座った。
若い男の店員がやってきた。
ブレンドコーヒーを頼んだ。
しばらくしてコーヒーだけがやってきた。
店員に質問した。
「あの、かき氷は?」
男は「かき氷?」と復唱し、「うちには置いていませんよ」という。
「三年ほど前にここでコーヒーを頼んだら、サービスですとかき氷が出てきたんですけど」
「うちではないでしょう。この店を僕は五年ほど経営していますが、かき氷なんて出したことありませんよ」
言葉を失った。
男は「ごゆっくり」と言って
カウンターの奥に消えた。

No.04994 23.06.07 追憶

1973年に公開された映画。
このテーマ曲が有名で、いまだにあちこちでかかっている。
高校生の頃ブラバンで演奏したりもした。
テーマ曲は知っているが、映画は見たことないなと、大学生のとき早稲田松竹でかかっているのを見つけて観た。
名画座だからか、コマが飛んでいるような場面もあった。
話自体はあまりよく覚えてないが、あそこで観たことを忘れられない。
当時はボロボロな劇場だったが、今では綺麗になったよだ。
もう一度何か観に行ってみようかな。

No.04987 23.05.31 もうすぐ5000回

日刊 気持ちいいものが、もうすぐ5000回になる。
普通に考えれば嬉しいところだが、あまり嬉しくないのが本心だ。
5000回の頃に何か個展のようなイベントをおこなおうと思っていた。
その準備を四年くらい前から始めていたが、一昨年の末に体調を崩して入院してしまった。
個展の準備は頓挫した。
ここ数日、日刊 気持ちいものが書けない理由はそこにあると思い、ここに吐露する。
自分がやると言っていたことができないことはとても気持ちが悪い。
これからも気持ちいいものを書き続けるためにこれを書いた。
失敗の宣言だ。
5000回を超えて、一万回を目指す。
精神の変容を見つめるために。