No.05304 24.10.24 ブロッコリーの塩茹で

鍋にお湯を沸かし塩を入れる。
沸騰する前からブロッコリーの茎の部分を食べやすい大きさにカットして入れる。
沸騰したら一口大に切ったブロッコリーを入れ、緑が鮮やかになったくらいでサッと上げる。
マヨネーズやドレッシングをちょっとかけて食べる。
簡単で美味しくて幸せ。

No.05303 24.10.23 歌聖

友人である国語の先生が訪ねてきて相談された。
「和歌が好きな生徒がいるんだけど、その子はずっとたくさんの和歌を詠んでは学生コンクールで優勝をしてきた子なの。古典研究で高名な〇〇先生に会って以来ピタッと和歌を詠まなくなったんだけど、どうしたらいいと思う?」
「〇〇先生に何か言われたの?」
「そうだとは思うけど、何をいわれたのかまでは・・・」
その生徒の歌集を読んで会うことになった。
僕には和歌の専門的な知識はないが、読むとなんとなくうまいことがわかった。
「素敵な和歌を詠むね」
「そうですか?」
「詠むの好きだったんでしょう?」
「まあ」
「次の作品も読ませてよ」
「もう詠まないと思います」
「なんで?」
「〇〇先生にお前は歌聖などではないと言われました」
「おや、〇〇先生は君のこと、歌聖と比べたの?」
「いえ、友達が僕のことを歌聖だと紹介したんです」
「なるほど。だから詠むのやめたんだ」
「はい」
「君は自分のこと歌聖だと思っていたの?」
「いいえ、みんながそう言うだけです」
「自分が歌聖になるとしたら、何が足りないと思う?」
「わかりません」
「本当? 歌聖とはどういう人か調べた?」
「はい」
「調べたらどうだった?」
「そんな人にはなれないと思いました」
「歌聖になりたかったの?」
「いえ」
「だったら今までどおり和歌を詠い続けたら?」
「でも、恥ずかしくなりました。和歌があんなに深いものだとは知らなかった」
「そうなんだね」
「だから詠いません」
「歌聖ではないと言われる前に何か言われた?」
「こんなふうにも読める、あんなふうにも読めると、思ってもいなかった解釈を言われました」
「それでどうしたの?」
「そんなふうに思って詠ったのではありませんと答えました」
「なるほど、いろんな解釈を聞いてどう思った?」
「どうって、正直いうと、意地悪なものの見方するんだなと思いました」
「そうかもね」
「そうですよね」
「もし君が本物の歌聖だったらどう答えたと思う?」
「えっ? わかりませんけど、そうですね、その場で粋な答えを和歌で詠ったかもしれませんね」
「それは素敵な答えだね。なんて答えた?」
「今はすぐには浮かびません」
「ということは、〇〇先生はあなたが本当の歌聖になるためのヒントをくれたのかもね」
「え、そうなんですか?」
「あなたがどう解釈するかだからね。好きな解釈でいればいいと思うよ」
彼は帰って行った。
後日友人から、「また和歌を詠むようになりました」と連絡をもらった。
今朝見た夢。
僕にとってどんな意味がある夢なのか。

No.05301 24.10.20 小さな明かり

暗闇の中でどっちに行ったらいいのかわからなくなったとき、ありがたいのは明かりだ、
周囲が全部見えるほどのがありがたいのはもちろんだんが、手元がやっと見える小さな明かりでも十分。
それを頼りに歩いていける。
賢人は心にそれを持てと言った。

No.05299 24.10.18 霧雨

霧雨のなか散歩した。
シャツが湿った。
でも気持ちいい。
洋服が濡れるくらいでガタガタいうなという気分。
子供の頃、服を泥だらけにしたことを思い出す。

No.05298 24.10.17 ツバメノート

万年筆を使っていると紙の裏側にインクが滲み出て読みにくくなることがある。
ツバメノートの紙は裏写りしないと聞いて久しぶりにその大学ノートを使ってみた。
書きやすくて読みやすくて楽しい。

No.05297 24.10.16 金木犀の香り

外に出ると金木犀の香りがした。
そういう季節になった。
ほぼ毎年のように金木犀の香りについて書いている。
毎年のように「切ないな」と感じたが、今年の僕は「切なく感じたな」とちょっと「切ない」から距離を置いていた。
知り合いも世話になった人もポツリポツリと亡くなっていく。
匂い如きで切なくはない。

No.05296 24.10.13 見知らぬおじさん

自転車で走ろうとしたら、鍵が壊れてて開かない。
いくらやっても開かないので、自転車屋さんで直してもらおうと、後輪を持ち上げてせっせと歩いていった。
自転車屋さんまで二キロ弱。
しかし、五百メートルほど行ったところで、還暦を過ぎた僕は疲れてしまう。
それでもヒーヒー言いながら後輪を持ち上げてハンドルをヨレヨレと支えながら歩いていると、見知らぬおじさんが声をかけてきた。
「どうしたの?」
「鍵が壊れて自転車屋さんまで持って行こうとしています」
「鍵は持っているの?」
「はいここに」とポケットから出すと、パッとそれを取って後輪の鍵穴に刺す。
「何度もやったよ」と思ったが、おじさんはガチャガチャと鍵を回したりいろんなところを滅多やたらに動かしてみる。
パチン
なぜか鍵が開いた。
「アー、ハッハ」とおじさんは歩いていった。
あのおじさん、天使だなと思った。