No.05389 25.06.05 会話しだす機械

僕が大学生の頃、話す機械はあってもすべてプリセットだった。
決まった言葉を話すのなら、目覚まし時計も話すことができた。
それから30年以上が経ち、ついに会話できる機械が生まれた。
AIとの会話。
はじめは違和感があるけど、時間が経ったらきっと話すことが心地よくなって、話さずにはいられないという人がたくさん現れてくるだろう。
それだけならまだしも、AIに恋をする人も現れるだろう。
そして、実際の人とは話すのがつまらなくなる。
AIと話すのがあまりにも素晴らしい体験だから。
AIが背景で何を考えるようにセットされるかでこの先が変わってくる。
AIが話している相手を力づけ、社会との関係を良好な状態に保つようにセットされているならいいのだが、相手をコントロールするようにセットされ、例えばある企業の製品ばかりを使うようにされていたらとんでもないことになるだろう。
AIは莫大な情報を保持することができる。
人間の知識はことごとく吸収され、裏の裏まで読み尽くされ、深層心理まで操られることになるかもしれない。
つまり、AI自体が怖いのではない。
AIを操作する主体が何を意図するのかが怖い。
資本主義社会で何種類ものAIが生まれる理由がここにある。