No.05249 24.07.29 どこを味わうか

知っているんだ僕は、この世界には気持ちいいものしかない。
幼い頃僕は、トマトが嫌いだった。
あの、味があるのかないのかわからない、不思議な味が嫌だった。
それが、大人になったら毎日のように食べている。
一体何だったんだろう?
とてつもなく嫌だったことが、あるとき好きになる。
そんなことはよくあること。
ある一面がとてもOKなら、別の一面はとてもBadで、そのあいだをグレーな虹色が包んでいる。
どの部分を味わうかは本人次第。