石井妙子著『魂を撮ろう』を読んだ。
よく書けていると思う。
週刊金曜日の取材で石川武志さんにお話しを聞いていたが、そのとき浮上した問題点が綺麗に書かれていた。
なぜユージンとアイリーンは離婚したのかとか、なぜ封印されていた写真が映画に登場するのかとか。
後者の問題は明確な理由は書かれていないが、状況をここまで書いてもらえばいろんな解釈が可能になり、読者がどう思うか預けてもらったという感じがして、もう充分だと思う。
石川さんからも状況は聞いていたが、雑誌の紙幅では誤解が生じると思い書かないでおいた。
映画「MINAMATA」の背景を知りたい人は読むといい。
No.04621 21.10.01 繊細さを忘れながらそれに直面する
幼い頃、日本語の歌が嫌いだった。
テレビからはいろんな歌謡曲が流れていた。
それがことごとく恥ずかしかった。
多くは恋愛の歌で、とても僕には歌えないと思った。
ところが、大学生の頃には慣れてしまった。
理系だったので文章はほとんど書かなかった。
書くとなんだか恥ずかしかった。
だから日記は二日と続いたことがない。
会社に入った。
会社にいると文章を書かざるを得ない。
だけど、自分のことを書くのではなく、企画書とか、何かの趣意書だとか、他人事ばかり書いていた。
そうやって自分の内側にある繊細さを忘れていった。
自分のことを書くと途端にその繊細さに直面する。
「僕がいいたいことと違う」
いつもそう思っていた。
言葉にすると、大切なニュアンスがごそっと抜け落ちるような気がした。
だけど、それに慣れていった。
「日刊 気持ちいいもの」を書くことは、そういう繊細さを忘れていくことだ。
まるっと感覚を捉えて表現する。
一方で、うまくは書けないニュアンスに直面し続けることでもある。
あなたは「いったいどっちだ」と思うかもしれない。
うまく説明はできないが、どっちでもあるんです。
No.04620 21.09.30 還暦のシメイ
還暦のお祝いにとシメイ・プルミエールをいただいた。
シャンパンのようにコルク栓だ。
スポンと開けるといい香り。
泡はなかなか消えないクリーミーなもの。
うめぇシメイに舌鼓。
ありがとうございました。
No.04619 21.09.29 真実を味わう
真実はプリズムのようにいろんな光を放つ。
たったひとつの真実なんて、きっとどこにもない。
いろんなものに見える真実を、真実だと認めたら、それを表現する言葉はきっといろんなものに見える。
他人に理解してもらうためには、大雑把に括らなければならない。
それを真実だと信じるのは、その人のセンスによる。
No.04618 21.09.28 オリファント
オリファントという葉巻がある。
木箱に入っていて、象のプリントがされている。
何年かに一度吸った。
木箱に入った葉巻の香りがとても良いのだ。
吸わなくても、その香りを嗅ぐだけでもいい。
象の話で思い出した。
No.04617 21.09.27 象の描いた絵
これらはみんな象が描いた絵。
象が描くんだよ。
すごいな象って。
見ているだけで頬が緩む。
象大好き。












No.04616 21.09.26 鯛飯
鯛飯を作ってもらった。
おいしい魚屋さんに、わざわざ電車を乗り継いで行ってもらった。
鯛を丸ごと一匹炊飯器に入れ、醤油と酒とみりんを入れて炊く。
炊き上がったら鯛の身をほぐしてご飯と混ぜる。
絶品鯛飯のできあがり。
No.02227 11.10.24 生きて存在すること
生きているのは誰のためなのか。
もちろん自分のためである。
そして、自分のまわりの人のためでもある。
どちらか片方ではない。
生まれたばかりの頃、自分にはわからなかったが僕の存在は両親のためになった。
もちろん弱い僕は両親がいなければ生きられなかったけど、ただただ生きて泣いているだけで両親はがんばってくれた。
大人になって僕は僕のために生きているが、一緒に暮らす人のためだったり、僕が書く文章を読んでくれる人のためだったり、友達のためだったり、知り合いのために生きている。
滅多に会わない知り合いのために生きているのか? と問われれば、あまりそのためとは言い難いが、少しの励みにはなっているのではないかと推測する。
僕も滅多に会わない人に力づけられているから。
ものすごく影響を与え合うのは一緒に暮らしている人だけど、どんなに遠くにいる人ともわずかな影響を僕たちは互いに与え合っている。
たとえば、このメールマガジンを読んでくれている人は僕に力を与えてくれる。
読む人がもしいなかったら僕はこのメールマガジンを書き続けられないかもしれない。
そうやって、僕は影響を受けている。
ありがとう。
生きて存在していれば誰かに、何かに影響が生まれる。
その影響が干渉し合い、この世界が生まれている。
仕事がどんどん基準化され、誰でもができる仕事しかなくなっていくと自分が自分でいる価値が見えなくなっていく。
自分のそばに誰か一緒に生きている人がいないと自分が何のために生きているのか不安になる。
すぐに簡単には感じられないかもしれないけど、生きて存在することは大きな影響を生む。
生きて存在すれば、自然と何かが生まれてくる。

