No.05371 25.03.17 公益資本主義

「公益資本主義」という本を読んでいる。
著者の原丈人氏によれば、現在の資本主義は株主資本主義であり、株主の利益を最大化することが善とされるが、それでは二極化が進むばかりで、中間層がどんどん減っていく。
だから、氏が唱える公益資本主義に立ち返り、中間層を増やすことで、製造業の経営を安定化することを目指すべきだという。
これは60年代、70年台に日本がやっていたことに近いもので、株主ばかりを優先するのではなく、社員、会社、関係会社、取引先なども大切にすることで、あの頃の経営状態を取り戻すことができるそうだ。
原氏はいくつも会社を経営し、それを実現させてきたので説得力がある。

No.05367 25.03.10 深い文化

日本はずっと深い文化を保持し続けてきた。
なぜ縄文時代に争いがなかったのか。
平安時代には世界最高といわれた小説が生まれた。
鎌倉時代にも「徒然草」「方丈記」が生まれ、室町時代には茶の湯が始まる。
なぜ戦国時代から平和な江戸時代に脱皮できたのか。
江戸時代を自発的に終えて、どうして明治になれたのか。
いろんな見方があると思うが、文化の層が深かったのだと思う。
ヨーロッパでは王が変わるといろんなことを変えた。
だから文化のレイヤーが浅くなりがち。
日本では過去の文化をすべて捨て去るということはほとんどしない。
ヨーロッパ人にとってはそれが不思議であるようだ。
神道と仏教を融合させることで文化に深みが生まれた。
そこに儒教や陰陽五行も絡む。
なぜ武士が戦国時代に茶にハマったのか。
また、能はなぜあんなにゆったりとした動きで舞うのか。
江戸時代には派手さが好まれなかったのはなぜか。
どれも深い文化であることに起因しているように思う。
それを悟るには簡単な理解では足りない。
その深い理解を多くの民衆もしていた。
だから日本はいろんなことから守られていた。
江戸は世界一の都市になれた。
西欧人にとって厄介な存在だっただろう。

No.05350 25.01.24 いろんな側面

社会の闇に光が当たるようになってきた。
闇にはいろんな側面がある。
いいことをしようとしても立場が違うと悪いことに思えたり、
ある人たちのことを思ってしたことが、社会全体では悪いことであったり、
ある個人を生かすために、別の集まりを犠牲にしたり、
いろんな想定外が生まれる。
ネットワークで繋がっているからある程度は仕方ないこと。
完全にそれらをなくすことはとても難しいだろう。
せめて問題が起きたとき、話し合う場が必要だ。
互いに相手の話を聞けるような余裕が必要だ。
でないと戦いばかりの世の中になる。

No.05343 25.01.09 スマートシティ化

全国各地でスマートシティ化が進められている。
予定通りの街ができたら素晴らしいだろう。
でも、時期尚早の区域もあるだろう。
テストマーケティングのようなことをしてから、じっくりと取り組むのがいいように思うけど、どうなんでしょう。
その価値が理解できたら、無理に進めなくても自然にできてくるように思うけど、それじゃダメなのかな?
政府はきっと、失敗例も知りたいんだろうな。
多くの成功例を作るために。
https://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/toshi_tosiko_tk_000051.html

No.05340 25.01.06 2025年

20世紀からほぼ四半世紀が過ぎ、21世紀独特の価値観が胎動し始める。
一極集中やピラミッド型社会を脱し、多次元球体型社会を目指してモゾモゾしている。
そんなビジョンを感じています。
多くの人が多様な幸せを味わえるように。
さまざまな生命が発展するように。

No.05335 24.12.23 書いたあとでわかること

文章を書くと、普段は漫然と生きていることがわかる。
書くことで意識が何かにフォーカスされる。
するとフォーカスしたためにかつては理解できなかったことが理解できるようになる。
しかも、そのフォーカスは普段の生活にも影響するため、偶然の発見や出会いも多くなる。
この行程を何度か繰り返すと、思いもよらぬ結果に導かれることがある。
個人的には些細な工程かもしれないが、人類全体でそれをしているとなるとかなりの影響があるはず。
こうして人間の心は進化しているのではないか?

No.05329 24.12.12 柿をひとつ食べる

四切れに分けた柿を食べた。
ひとつめ、口に含むと甘い。
思わず美味しいと思った。
二つめ、この甘い柿はどこになったのだろうと思う。
柿の木がたくさん植えてある柿の木畑のようなところがあるのだろうかと想像する。
三つめ、そういえば柿にもきっと個性があるのだろうと思う。
どこで育てられ、どんな肥料を与えられ、どんな収穫をされたのか、どんな木から採られた種でできたのかなど。
食べ物ひとつ一つの特殊性など、普段はまったく考えてないなと思った。
四つめ、特殊性はどんな食べ物にもあって、人間は、特に僕は、そんなこと何にも考えずに柿は柿、キャベツはキャベツ、豚肉は豚としか考えずに、マルッと「同じ物」という意識しかなかったなと反省をした。
今日の昼食後の柿食べながら。

No.05326 24.12.06 転換点

なんだかはっきりとはわからないけど漠然と、時代の転換点にいるなと思う。
マスメディアが流していた情報が絶対的なものだと思われていたけど、それが変化しつつある。
その変化のおかげで、隠されていたことが次々と明らかになる。
理由のわからなかったことが理解できてくる。
これがもっと促進されれば、気持ちが落ち着く人が増えるだろう。
でも、古い体制を守ろうとする人もいるから、しばらくはギクシャクするかも。
ギクシャクが過ぎて人類滅亡の淵には立ちませんように。

No.05325 24.12.05 韓国の戒厳令解除

真夜中に韓国のサイトを開けると、戒厳令が敷かれたと発表されていた。
どうなるんだと心配したが、僕が心配してもどうにもならないので寝た。
翌朝解除されていてひと安心。
軍事政権になっていたらどうなっていたんだろう?
色々と想像する。

No.05309 24.11.02 カザン宣言

BRICSが発したカザン宣言を読んでいる。
日本のマスメディアのニュアンスだと西欧社会と敵対しているかのように聞こえるが、文書だけ読むとそんなことはない。
多少の批判は混ざっているが、それは状況を見れば当然だろう。
長文でまだ読みきれないが、平和を志向しているように読める。