No.05349 25.01.17 一握りの土

この土はどのようにしてできたのか?

草木が実をつけ、
それを誰かが食べ、
糞をして、
それが腐って、
他の土と混ざり、
ミミズが食べ、
排泄され、
バクテリアが食べ、
残された栄養分を草木が吸収し、
幹となり、
それを齧った動物が死に、
腐敗して土となり、
雨が降って流されて、
火山の爆発によって降ってきた火山灰と混ざり、
地盤の流れによって地下深くに潜り、
何億年もかけて石となり、
土地の隆起で外に出て、
風雪によって削られて、
散った砂の一部が土となり、
塩分を求める虫がそれを吸い、
虫が死んで土となり、
そんなことを何億回と繰り返し、
ここにきたのかもしれない。

そんな土を価値のないものとしか見ないとしたら、そのように見ている自分のなんと虚しいことよ。

No.05340 25.01.06 2025年

20世紀からほぼ四半世紀が過ぎ、21世紀独特の価値観が胎動し始める。
一極集中やピラミッド型社会を脱し、多次元球体型社会を目指してモゾモゾしている。
そんなビジョンを感じています。
多くの人が多様な幸せを味わえるように。
さまざまな生命が発展するように。

No.05335 24.12.23 書いたあとでわかること

文章を書くと、普段は漫然と生きていることがわかる。
書くことで意識が何かにフォーカスされる。
するとフォーカスしたためにかつては理解できなかったことが理解できるようになる。
しかも、そのフォーカスは普段の生活にも影響するため、偶然の発見や出会いも多くなる。
この行程を何度か繰り返すと、思いもよらぬ結果に導かれることがある。
個人的には些細な工程かもしれないが、人類全体でそれをしているとなるとかなりの影響があるはず。
こうして人間の心は進化しているのではないか?

No.05329 24.12.12 柿をひとつ食べる

四切れに分けた柿を食べた。
ひとつめ、口に含むと甘い。
思わず美味しいと思った。
二つめ、この甘い柿はどこになったのだろうと思う。
柿の木がたくさん植えてある柿の木畑のようなところがあるのだろうかと想像する。
三つめ、そういえば柿にもきっと個性があるのだろうと思う。
どこで育てられ、どんな肥料を与えられ、どんな収穫をされたのか、どんな木から採られた種でできたのかなど。
食べ物ひとつ一つの特殊性など、普段はまったく考えてないなと思った。
四つめ、特殊性はどんな食べ物にもあって、人間は、特に僕は、そんなこと何にも考えずに柿は柿、キャベツはキャベツ、豚肉は豚としか考えずに、マルッと「同じ物」という意識しかなかったなと反省をした。
今日の昼食後の柿食べながら。

No.05291 24.10.04 ギンナンの香り

近所の公園のイチョウの木がギンナンを落としはじめた。
舗道でたくさん潰れていた。
そこを歩きながら香りを嗅いで「おや?」と思った。
「懐かしい香りだ」と思ったが、そのことに違和感を覚えた。
以前だったら「臭い」と思っていたはずだ。
匂いに鈍感になったのか?

No.05290 24.10.02 覚醒

いろんな人が目覚めつつある。
資本主義が最善の社会ではないことに。
競争を煽って、土地にしがみつく。
取り合いをして勝てばいい。
そんな社会が本当に最善のものだろうか?
次の社会を夢見ると「アカだ」と言われて潰された。
いろんな可能性を抱擁しないかぎり次は生まれない。

No.05288 24.09.26 繰り返しは何かを生む

繰り返すことで思いがけない何かが生まれることがある。
いつも同じ道を歩いていると知り合いができたり、いつも同じものを食べていると栄養が偏って病気になったり、いつもバカなことをやっているとあだ名がついたり、いつも音楽ばかり聴いていると作曲するようになったり、いつも同じ人と話しているとその人たちとしか通じない言葉ができたり、いつも同じことをしていると、ちょっと工夫してそれが遊びになったり、色々とそれまでには考えもしなかったことが生まれてくる。
それって、生命の成り立ちとも関係があるのではないかと空想していると、宇宙全体がそうなのかもと思うようになる。
繰り返し同じことを考えると哲学になる。
ホロンも繰り返しの産物だ。
https://www.youtube.com/watch?v=2QkwO8zWXxo

No.05285 24.09.22 100歳

昨日、父の誕生日でした。
生きていたら100歳。
父は「敗者の文学」を追求していました。
僕が幼い頃は、「勝者の文学」を追求したほうが儲かって良いと思っていましたが、最近になって、やっとその深い意味が分かってきた気がします。
父さん、100歳の誕生日おめでとう。

No.05280 24.09.08 緑が増えてる

このところニュースでは気候変動が問題になっていますけど、思わぬところにいいことも起きているようです。
オーストラリア、ニューサウスウェールズ大学気候変動研究センターの水循環研究者、ジェイソン・エバンズ氏によれば、世界中の乾燥地が緑化しているそうです。
二酸化炭素が増えたことで、植物が生育しやすくなり、南極で溶けた氷も大気中に含まれることで湿度が上がり、植物が育成しやすくなってきたようです。
地球はバランスをとるように頑張ってくれています。

二酸化炭素濃度の上昇で世界の乾燥地帯が緑化し始めている