No.05338 24.12.30 春菊

幼い頃、春菊が嫌いだった。
食べられないことはないけど、味が嫌いだった。
母が鍋を作ると春菊が入っていて、嫌だというのに食べさせられた。
そのおかげか、歳をとってから春菊が美味しく感じる。
無理やり食べさせられていなかったら、こんなに美味しく感じなかったかも。
子供に無理強いはするなというが、無理強いされて良かったのかも。
本当のことはわからないけどね。

No.05329 24.12.12 柿をひとつ食べる

四切れに分けた柿を食べた。
ひとつめ、口に含むと甘い。
思わず美味しいと思った。
二つめ、この甘い柿はどこになったのだろうと思う。
柿の木がたくさん植えてある柿の木畑のようなところがあるのだろうかと想像する。
三つめ、そういえば柿にもきっと個性があるのだろうと思う。
どこで育てられ、どんな肥料を与えられ、どんな収穫をされたのか、どんな木から採られた種でできたのかなど。
食べ物ひとつ一つの特殊性など、普段はまったく考えてないなと思った。
四つめ、特殊性はどんな食べ物にもあって、人間は、特に僕は、そんなこと何にも考えずに柿は柿、キャベツはキャベツ、豚肉は豚としか考えずに、マルッと「同じ物」という意識しかなかったなと反省をした。
今日の昼食後の柿食べながら。

No.05308 24.10.31 冬物を出す

半年ぶりに冬物を出す。
夏物を出したとき、はけないズボンがあって驚いたが、冬物にはなさそうだ。
急に寒くなったように感じるが、もう11月じゃないか。
冬物を出さないでいたのが不思議なくらいだ。

No.05291 24.10.04 ギンナンの香り

近所の公園のイチョウの木がギンナンを落としはじめた。
舗道でたくさん潰れていた。
そこを歩きながら香りを嗅いで「おや?」と思った。
「懐かしい香りだ」と思ったが、そのことに違和感を覚えた。
以前だったら「臭い」と思っていたはずだ。
匂いに鈍感になったのか?

No.05280 24.09.08 緑が増えてる

このところニュースでは気候変動が問題になっていますけど、思わぬところにいいことも起きているようです。
オーストラリア、ニューサウスウェールズ大学気候変動研究センターの水循環研究者、ジェイソン・エバンズ氏によれば、世界中の乾燥地が緑化しているそうです。
二酸化炭素が増えたことで、植物が生育しやすくなり、南極で溶けた氷も大気中に含まれることで湿度が上がり、植物が育成しやすくなってきたようです。
地球はバランスをとるように頑張ってくれています。

二酸化炭素濃度の上昇で世界の乾燥地帯が緑化し始めている

No.05275 24.08.31 夏休み最後の日

学生を卒業してから40年も経つのに、いまだに8月31日は夏休み最後の日だ。
どれだけ僕の思考を拘束しているのだろう。
9月になる瞬間、ちょっと寂しい。
いいかげん卒業したほうがいいと思うが無理そうだ。
人生最期の走馬灯にも出てくるよ、きっと。

No.05265 24.08.16 Living Earth

スマホに Living Earth というアプリをインストールしてある。
それを開くと、現在の地球の様子が見られるようになっている。
地球の写真が浮き上がり、指でくるりと回すと、現在の雲の様子が全世界見られる。
都市名や地名を登録しておくと、その場所の気温や天気も瞬時にわかる。
ふとダブリンのことを思い出すと、現在のダブリンの天気や温度がわかる。
地球全体が愛しくなるようなアプリだ。

No.05258 24.08.08 昔の夕立

僕が幼い頃、夏には夕立が降った。
夕方前に入道雲が発達し、いつしかその雲に覆われ、土砂降りが降った。
雷も鳴った。
稲妻が走った。
でも、最近の豪雨より可愛かった。
降り止むと虹が出た。