日本はずっと深い文化を保持し続けてきた。
なぜ縄文時代に争いがなかったのか。
平安時代には世界最高といわれた小説が生まれた。
鎌倉時代にも「徒然草」「方丈記」が生まれ、室町時代には茶の湯が始まる。
なぜ戦国時代から平和な江戸時代に脱皮できたのか。
江戸時代を自発的に終えて、どうして明治になれたのか。
いろんな見方があると思うが、文化の層が深かったのだと思う。
ヨーロッパでは王が変わるといろんなことを変えた。
だから文化のレイヤーが浅くなりがち。
日本では過去の文化をすべて捨て去るということはほとんどしない。
ヨーロッパ人にとってはそれが不思議であるようだ。
神道と仏教を融合させることで文化に深みが生まれた。
そこに儒教や陰陽五行も絡む。
なぜ武士が戦国時代に茶にハマったのか。
また、能はなぜあんなにゆったりとした動きで舞うのか。
江戸時代には派手さが好まれなかったのはなぜか。
どれも深い文化であることに起因しているように思う。
それを悟るには簡単な理解では足りない。
その深い理解を多くの民衆もしていた。
だから日本はいろんなことから守られていた。
江戸は世界一の都市になれた。
西欧人にとって厄介な存在だっただろう。
No.05360 25.02.15 仏典がここにあること
いろんな仏典を読んできた。
二千年以上昔に書かれた書物を今読む。
それだけでも奇跡的だが、その内容もすごいとしか言いようがない。
ありがたいことだ。
No.05345 25.01.12 仏典と聖書
仏典にはいろんなものがあるが、編纂された部分についてはどの時代のなんという仏典の一部を引用しているとか、翻訳の際に加えられたなどと書かれるが、その編纂の良し悪しはあまり問われない。
一方で聖書は、原典から編纂された部分は捏造と言われる。
仏典も聖書も、どちらも誰かが聞いた話を書いたものだが、仏典はどんどん発展して、仏陀が言ったわけではないことも仏典の中に取り込まれていくが、聖書は各時代の権威が認めた文言だけが残され、それ以外は偽書とされた。
二つの宗教の違いが表現されているようで面白い。
No.05248 24.07.28 開会式を見た
パリオリンピックの開会式をテレビで見た。
演出が凝ってた。
パリの広域を開会式会場のように使っていた。
いろんな感情を掻き立てるようになっていた。
かっこよかったなぁ。
No.05217 24.05.28 震電の実物大模型
震電の話はNo.05116 23.12.21に書いたが、ゴジラ-1.0で使われた実物大模型が、福岡県の大刀洗平和記念館に常設展示されているそうだ。
近くに行く機会があったら寄ってみたい。
No.05191 24.04.13 龍とはなにか?
龍について色々と調べている。
いろんな資料を読んでいるうちに、なぜ東洋と西洋では、龍の解釈が違うのかについての説を読んだ。
西洋では多くの場合、龍は邪悪な存在として登場するという。
一方、東洋で龍は王権の象徴だったり、善の存在として表現されることが多い。
それはなぜか?
龍は水の象徴ととらえられる。
つまり大きな水の流れが龍になったり、大きな水の流れを支配するものが龍になったりする。
西洋では水や自然環境を「支配すべきもの」ととらえ、東洋では「一体となるもの」ととらえるから、善悪が逆になるのだという。
No.05184 24.04.06 なぜ宇佐神宮?
中学の歴史の授業で、弓削道鏡が皇位を狙い、和気清麻呂が宇佐神宮に神託をもらいに行くという事件がありました。
それを習ったとき、「なぜ宇佐神宮なの?」と疑問を持ちました。
高校の日本史にも出て来ましたけど、なぜ宇佐神宮でなければならなかったのかまったくわかりませんでした。
確か高三のとき、皇居の周りを散歩していたら、大きな和気清麻呂の銅像を見つけました。
皇位を守った英雄ですから、それを顕彰されたのだろうと思います。
でも、それでもなぜ宇佐神宮に行ったのかはわかりませんでした。
ライターになってから、ある雑誌の取材で安心院に行きました。
空港からはレンタカーで移動していたので、宇佐神宮に足を伸ばしました。
八幡大神や比売大神、神功皇后が祀られていることがわかりましたが、それでもなぜ和気清麻呂が神託をここからもらったのかはわかりませんでした。
きっと神位が高いからなんだろうなとしか理解できませんでした。
それからまた年が過ぎ、神仏習合について調べていたら、突然その理由が理解できました。
それを理解するためには、神仏習合がどのようになされていったのかを知り、しかも奈良の大仏造立の経緯を知ったうえで、八幡大神がどのように扱われたかを知る必要がありました。
四十年以上前からの謎がやっと解けました。
No.05175 24.03.21 古文の朗読
YouTubeに古文の朗読を女声でしているものがあった。
その響きを聞いているとなんとも心地よい。
意味を深く考える前に、その響きでホッとさせられる。
その心地よさが意味を厳格に追うことを忘れさせる。
多少わからなくても「ま、いいか」という気にさせる。
No.05161 24.03.04 社会はどう進化するのか
デイヴィッド・スローン・ウィルソンの『社会はどう進化するのか』を読んだ。
序文にテイヤール・ド・シャルダンの話が出てきて驚いた。
タイトルの通りの内容だが、少々物足りなかった。
何が物足りなかったのか考えてみた。
最初の期待が大きかったようだ。
序文に「本書は『現象としての人間』のバージョンアップ版だ」と書かれていたので、期待し過ぎてしまった。
よくまとまったいい本ではあるが、『現象としての人間』にあるような、今までに考えたことのない話ではない。
でも、読んでよかった。
No.05160 24.02.29 閏年
閏年についてあまり詳しくは知らないなと思い、ウィキペディアのページに辿り着いた。
そこで衝撃の事実を知る。
日本では閏年の算定をいまだに皇紀を使ってするそうだ。
明治31年に出された法令が今も効力を持っている。
皇紀はもう使われてないのだと思っていた。