No.05191 24.04.13 龍とはなにか?

龍について色々と調べている。
いろんな資料を読んでいるうちに、なぜ東洋と西洋では、龍の解釈が違うのかについての説を読んだ。
西洋では多くの場合、龍は邪悪な存在として登場するという。
一方、東洋で龍は王権の象徴だったり、善の存在として表現されることが多い。
それはなぜか?
龍は水の象徴ととらえられる。
つまり大きな水の流れが龍になったり、大きな水の流れを支配するものが龍になったりする。
西洋では水や自然環境を「支配すべきもの」ととらえ、東洋では「一体となるもの」ととらえるから、善悪が逆になるのだという。

No.05184 24.04.06 なぜ宇佐神宮?

中学の歴史の授業で、弓削道鏡が皇位を狙い、和気清麻呂が宇佐神宮に神託をもらいに行くという事件がありました。
それを習ったとき、「なぜ宇佐神宮なの?」と疑問を持ちました。
高校の日本史にも出て来ましたけど、なぜ宇佐神宮でなければならなかったのかまったくわかりませんでした。
確か高三のとき、皇居の周りを散歩していたら、大きな和気清麻呂の銅像を見つけました。
皇位を守った英雄ですから、それを顕彰されたのだろうと思います。
でも、それでもなぜ宇佐神宮に行ったのかはわかりませんでした。
ライターになってから、ある雑誌の取材で安心院に行きました。
空港からはレンタカーで移動していたので、宇佐神宮に足を伸ばしました。
八幡大神や比売大神、神功皇后が祀られていることがわかりましたが、それでもなぜ和気清麻呂が神託をここからもらったのかはわかりませんでした。
きっと神位が高いからなんだろうなとしか理解できませんでした。
それからまた年が過ぎ、神仏習合について調べていたら、突然その理由が理解できました。
それを理解するためには、神仏習合がどのようになされていったのかを知り、しかも奈良の大仏造立の経緯を知ったうえで、八幡大神がどのように扱われたかを知る必要がありました。
四十年以上前からの謎がやっと解けました。

No.05175 24.03.21 古文の朗読

YouTubeに古文の朗読を女声でしているものがあった。
その響きを聞いているとなんとも心地よい。
意味を深く考える前に、その響きでホッとさせられる。
その心地よさが意味を厳格に追うことを忘れさせる。
多少わからなくても「ま、いいか」という気にさせる。

No.05161 24.03.04 社会はどう進化するのか

デイヴィッド・スローン・ウィルソンの『社会はどう進化するのか』を読んだ。
序文にテイヤール・ド・シャルダンの話が出てきて驚いた。
タイトルの通りの内容だが、少々物足りなかった。
何が物足りなかったのか考えてみた。
最初の期待が大きかったようだ。
序文に「本書は『現象としての人間』のバージョンアップ版だ」と書かれていたので、期待し過ぎてしまった。
よくまとまったいい本ではあるが、『現象としての人間』にあるような、今までに考えたことのない話ではない。
でも、読んでよかった。

No.05160 24.02.29 閏年

閏年についてあまり詳しくは知らないなと思い、ウィキペディアのページに辿り着いた。
そこで衝撃の事実を知る。
日本では閏年の算定をいまだに皇紀を使ってするそうだ。
明治31年に出された法令が今も効力を持っている。
皇紀はもう使われてないのだと思っていた。

No.05156 24.02.25 気持ちいいものの進化について考える

生命が進化するとき、「気持ちいい」というのは大きな動機の一つだったのではないか?
きっと他にも動機はあるだろう。
例えば「強いられて仕方なく」とか「それしかしようがなかった」とか。
ここではいろんな動機のうちで「気持ちいい」ことだけに着目する。
「気持ちいい」ことが理由で進化したのは、例えば、「エネルギーを有効に取り込める」とか「子孫をたくさん残せる」とか「生息域を広げられる」とか。
それでいろんな動物がきっと進化したわけだけど、類人猿が人間になることで「気持ちいい」の範囲がきっと広がっただろう。
例えば、チンパンジーはいろんな情報を伝え合っている。
その情報で命が助かったり、食べ物を見つけたりしたら、きっとチンパンジーなりに「気持ちいい」と思うのではないか?
人間は、言葉を発することで物語ることができる。
その物語は、チンパンジーが声や身振りで伝達する以上のデータ量を含むことができる。
その結果、その大量のデータ量によってはじめて得られる気持ち良さがある。
例えばヒーローの物語を聞いたとする。
痛快な物語であればヒーローに共感して気持ちいい。
チンパンジーにはきっとそんなことは無理だろう。
つまり、「気持ちいい」は進化する。
人の心が進化することで「気持ちいいこと」も進化していく。
例えば、人間の心に次の五つの段階があったとする。

1.自分のことにしか興味が持てない段階。
2.仲間のことには興味を持つが、仲間ではないと思った人間には興味のない段階。
3.善と悪に興味を持ち、善だけを守ろうとする段階。
4.善と悪に興味を持ち、善悪を超えて調和を得ようとする段階。
5.善悪を超越してすべての存在が共存できる状態。

それぞれの段階で「気持ちいい」は変化していくはず。
人間の「気持ちいい」は、この進化の過程にあると言って良いだろう。

No.05148 24.02.12 「情報自由法」で社会を変える!

2019年8月23日号の週刊金曜日に「米軍基地公害の秘密を暴くジョン・ミッチェル・コレクション」という記事を書いた。
当時、沖縄タイムスの特約通信員として活躍していたジョン・ミッチェル氏にインタビューした成果だ。
当時まだPFOSやPFOAなどの土壌汚染について、本州のマスメディアではほとんど取り上げられていなかったが、沖縄ではよく話題になっていた。
なぜ沖縄でそれが問題になっていたのかというと、米軍基地の周辺の土壌からPFOSやPFOAが検出され、さらに米国の情報自由法を利用して、米軍の過去の記録を取り寄せることができたからだ。
その詳細についてお話を伺った。
2020年4月10日号では、ミッチェル氏が引き出し、沖縄国際大学に預けた5,500ページにもわたる文書の一部を翻訳し、「CIAは沖縄をどうみているのか」という記事を書いた。
だから、ミッチェル氏が岩波ブックレットから『「情報自由法」で社会を変える!』を出版していたことを知って、すぐに買ったし、とても嬉しかった。
アメリカと日本の関係は、一般の人にはなかなか理解しにくい。
だけど「情報自由法」を利用すると、だれでも米国の公文書を閲覧できる。
米国人だけではなく、日本人でも。
そもそもミッチェル氏はイギリス人だ。
一般に流布している情報が陰謀論かどうか、この本を参考に確かめてみてはどうだろうか?

No.05147 24.02.11 月の夜

浅草寺に行くと「染め絵てぬぐいふじ屋」に寄りたくなる。
30年ほど前、はじめて連載をもたせてもらった月刊誌に、日本の伝統美についてのコーナーがあった。
「日本の美」と題されたその原稿もときどきまかせてもらった。
確か二度目くらいのインタビュー相手が、ふじ屋さんの初代川上桂司さんだった。
そこで知る江戸時代の手ぬぐいのデザインに魅了された。
以来、浅草に行くとお店を覗く。
行くたびに一本ずつ手拭いを買ってきた。
目鯨 https://www.instagram.com/p/CTuL0MihA0I/?img_index=2
いとし藤 https://www.instagram.com/p/CM6EhgWg8Gn/
京伝てぬぐい https://www.instagram.com/p/CTq_7PHlbqS/?img_index=1
など。
どれも江戸時代から伝わるデザインの手拭い。
今回も寄って一本買った。
それが「月の夜」。
お店でたなごころに載る程度の大きさにたたまれた手ぬぐいは、紺地に白い丸だけが見えていた。
それを見て「これは月だ」と直感した。
なぜ月だと思ったのか。
月にうっすらと雲がかかっていたのだ。
たたんだ手ぬぐいを開いていくと雲の正体がわかった。
細長い手ぬぐいには縦長に置いたとき、上に月、下は静かな水面で、そこに映しだされた月の明かりがゆらゆらと揺れていた。
その揺れが、たたんだときに月の裏側から透けて見え、それを雲だと思ったのだ。
なんと粋な。
あとで知るが、これはふじ屋さんの三代目川上正洋氏がデザインしたそうだ。
買わずに帰るわけにはいかなくなった。

月の夜
https://www.instagram.com/p/CUPpd_3Potz/?img_index=1

No.05144 24.02.04 ドーキンスが語る飛翔全史

『ドーキンスが語る飛翔全史』という本を読んでいる。
テーブルに置いてコーヒーを淹れていたら相方が「どうして鳥って飛べるようになったの?」という。
その質問に真面目に答えるには、一冊の本をきちんと説明しなければならない。
いや、この一冊を全て説明しても謎が残るだろう。
以前ダイビングしたときに、上を泳いでいく魚の群れを見たことを思い出した。
まるで鳥が空を飛ぶように泳いでいた。
人間の常識からは知りようのないことを生命はやり遂げていく。
それは、人間が駆使する言語的知識で動いている訳ではないからだろう。
言葉を超えた何かに想いを馳せる。