本を読んでいて、「事端」という言葉を見つけた。
「事端」と書いて「じたん」と読ませる場合、意味は出来事のきっかけのことをいう。
一方で「事端」と書いて「ことば」と読むことがある。
それは古い「ことば」に漢字をあてる際に「事端」と書いたそうだ。
その意味は、もちろん「ことば」。
そしてそのニュアンスが面白い。
ある出来事を表現する時、文章では「事の端」程度のことしか伝えられないから「事端」なのだそうだ。
No.05064 23.10.10 篤く三法を敬え
日本書紀には「篤く三宝を敬え」と書かれている。
三宝は一般的に「仏法僧」のことを指し、聖徳太子が仏教を大切にしていたからと言われている。
しかし、実際には太子は「篤く三法を敬え」と書いたのだという説がある。
それは先代旧事本紀大成経という古文書にそのように書かれているから。
「三法」とは「儒教・仏教・神道」のことを指すという。
そして、「三法」をすべて敬えと 同古文書に書かれている。
聖徳太子は寺院のみならず、神社も多く建てていた。
その事実からすると、「篤く三法を敬え」と書いていても、なんら不思議なことではない。
先代旧事本紀大成経は偽書だといわれているが、その成り立ちを知ると「本当に偽書か?」と思える。
No.05061 23.10.02 1970年の日本万国博覧会
1970年の万国博覧会は日本中の憧れだった。
月の石を見に行きたかった。
手塚治虫が作ったという物語生成マシーンを使ってみたかった。
いろんな国のパビリオンを見て歩きたかった。
でも、行けなかったのが残念。
うちにはなぜか、松下電器のタイムマシーンのミニチュアがあった。
そのタイムマシーンの中心には、赤い豆本が設置されていた。
いま調べたら、正しくは「タイム・カプセルEXPO’70」というそうだ。
https://panasonic.co.jp/history/timecapsule/
No.05058 23.09.29 言霊-ホツマ
僕が会社員の頃、「言霊-ホツマ」という本を買った。
不思議な本だ。
その本によれば、漢字が渡来する以前から日本には文字があったという。
その文字をヲシテと呼ぶが、「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」という三書がヲシテで書かれているという。
「ホツマツタヱ」は景行五十六年に三輪臣大直子命(みわのとみおおたたねこのみこと)によって編纂・献上されたという。
古事記に書かれていて行方のわからなかった旧事紀もかつては偽書とされていたが、再生されているやに聞く。
古代史にもいろんなどんでん返しが起きてくるかもしれない。
No.05047 23.08.26 パイオニア・イン
100年以上の歴史がある古いホテル。
wikipediaには、2023年の大火で消失するまでは「マウイ島最古のホテル」「ハワイ州で現存最古のホテル」として知られていたと書かれている。
港側の入り口には木彫のパイプをくわえた船長さんの像があった。
建物は木造で、階段を上がるとミシミシいった。
部屋のベランダは何部屋かつながっていて、ベランダにでるとき誰かがいると会釈をし、ときには話しかけられた。
昔はきっと捕鯨の船員たちで混んだのだろうと思っていたが、開業当時にはもう捕鯨は下火になり、船でマウイに訪れる旅行客で賑わったそうだ。
一階にはレストランやちょっとしたショップがあり、そこでシガーを買った。
支払いのとき、まごまごしていたら、頭越しに店員に話しかけた男がいた。
「久しぶり、元気だった?」
みたいな感じで。
ハワイらしくて微笑ましかった。
でも、そこで買ったドライシガーは苦かった。
今回の大火で味わった苦さほどではないけど。
No.05041 23.08.13 GHQ焚書図書開封
西尾幹二氏の『GHQ焚書図書開封』という本を読み出した。
全12巻なので、いつになったら読み終わるのか。
まだ1巻の頭の部分しか読んでないが、面白い。
No.05032 23.07.26 21世紀の資本
遅ればせながらトマ・ピケティの「21世紀の資本」映画版を見た。
とてもわかりやすくまとまっている。
このままの資本主義を続けていくとどのように問題になるのかが浮き彫りにされていた。
本の日本語訳が出版されたのが2014年の12月で、騒ぎになったのは2015年だったのだろうけど、今こそ見直すべき内容だと思う。
再分配の不平等が行き詰まると戦争が始まるという轍をまた踏むのだろうか?
No.05024 23.07.14 個人の違い
あなたにとって気持ちいいものでも、僕にとって気持ちいいかどうかはわからない。
僕が気持ちいいと感じるものでも、あなたがそれを気持ちいいと感じるかどうかはわからない。
ただ、僕が気持ちいいと感じたことを、あなたが気持ちいいものかもと感じてみて、「確かにそう感じることはできるね」と思ってもらえることはあるだろう。
そういう気持ちの良さは、昔より今の方が感じることができると思う。
なぜなら、現代に生きる僕たちは、映画やテレビドラマや演劇などで、いろんな役の人に感情移入することができるから。
昔の人にはそのような機会は珍しいものだった。
100年前なら、映画や演劇はあったけど、テレビはなかった。
それよりもっと昔なら、演劇のみで、それを見る機会も限られていただろう。
メディアが多様化したおかげで、他人の立場を理解することで、より簡単に感情移入する素地が作られてきた。
つまり、気持ちいい機会が増えてきた。
No.05001 23.06.16 明治生まれと昭和生まれ
僕が子供の頃、明治生まれの人は随分と立派だった。
明治・大正・昭和と、三つの時代を生き抜いている。
「すごい」と思ってた。
今自分が昭和生まれで、昭和・平成・令和と、三つの時代を生きてきた。
まったくすごい雰囲気はしない。
きっと戦争がなかったから。
「生き抜いてきた」という感じがしない。
ありがたいことだ。
No.04998 23.06.12 箸墓古墳
最古級の前方後円墳である箸墓古墳。
倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓といわれているが、なぜ古墳の名前が箸墓古墳となったのか、その理由が凄まじい。
それを読んで僕は映画「エクソシスト」を思い出した。
伝承とは異なり、古墳は静かな雰囲気に包まれている。
隣にある箸中大池には、古墳とのきわに白さぎがいた。