No.05381 25.05.11 川で泳ぐ夢

深くて透明な川の河原にいて、何かが来るのを待っている。
水中には大きな黒い岩が三つあって、それらに順番に乗っていくことで向こう岸に着くことができる。
黒い岩に乗らないと深い川底に引き込まれてしまうようだ。
向こう岸は岩でできた崖で、それに触れて帰ってこなければならない。
時を待って渡ることにした。
最初の岩はこちらの岸のすぐそばにあったから簡単に渡れた。
その岩に乗れば水の深さはひざ程度。
次の岩は少し離れていて泳いで渡る。
深いところほど流れが早く、危うく巻き込まれそうになるが、無事に渡れた。
立ち上がると岩の上に立って深さは腰程度。
最後の岩に渡ろうとする。
泳がずにも足を広げて渡ることができた。
三つ目の岩の上に立つと水の深さは足首程度。
向こう岸の崖には容易に触れた。
帰ろうとすると、来るときは川下に少し流されても構わなかったが、帰るためには水の流れに逆らわなければならないことに気づく。
何度か流されそうになるが、無事に帰ることができた。
往復できて嬉しかったが、なぜ向こう岸の崖に触らなければならなかったのか、理解できずに困った。
嬉しい感覚と困った感覚が心に同居する不思議な夢。

No.05361 25.02.16 目が覚める

知人が軽度のアルツハイマーになったと聞いた。
僕も最近、固有名詞を思い出せずに困ることがあるので他人事ではない。
ある日、友達と約束してある場所に行こうとした。
ところが、そこに誰に会いに行くのかが思い出せない。
しかもどんな用で行くのかも思い出せない。
スケジュール帳にも書いてない。
さて困った。
そこで夢から目が覚めた。

No.05357 25.02.07 眠りながら考える

悩んで、どうしても答えが出ないとき、眠って考える。
瞑想して考えるのもいいが、本当に眠る。
眠る前に「この考えの答えが欲しい」と思って眠る。
必ずというわけではないが、何度もそれで思ってみなかった答えが出てきた。

No.05318 24.11.22 芝生になる

ヨーロッパに行った知人のサッカー選手からメールが来た。
「こんなメールをもらったんだけど、なんて返事をすればいいと思う?」
そのあとに引用マークのついた文が続いていた。
「お久しぶりです。ご活躍の様子、配信で見てます。
 ヨーロッパでプレイする者同士、意見を聞かせてください。
 〇〇さんに<雑草のように踏みつれられても生えてくる強さを持て>と言われました。
 確かにその通りだと思いますが、先日ピッチの整備を手伝うことになり、
 雑草を抜いているとき、その言葉を思い出し、
 これが俺かと思いました‥」
なんでそんな質問に僕が答えるんだろう?
と思ったところで 目が覚めました。
「変な夢」と思いながら水を飲み、ダイニングの椅子に座ると、返信の文面が浮かびました。
「確かにかつては日本人選手は雑草の様に強い心を持たなければヨーロッパではプレイできなかった。
 だけど、今は活躍する選手が増え、もう日本人プレイヤーは雑草ではないと思う。
 もう芝生の一部だ。
 大谷がワールドベースボールで<憧れるのをやめよう>と言ったように、
 君には芝生からの視点が大切なのかも」
僕はフットサルをしただけで全身筋肉痛になります。
そんな僕が「偉そうなこと言うな」とどこかで思いました。
そして、「なんでこんな夢を見たんだろう?」と思いました。

No.05305 24.10.25 赤いささら

氷川台駅前に「ささら」というラーメン屋さんがある。
できた当時どういう意味かわからずにご主人に聞いた。
すると「これです」と中華鍋を洗うために竹を細く切ってまとめた「ささら」という道具を見せてくれた。
それから何年も経ち、少し大きなささらに出会った。
楽器だという。
右手で持ち細かくふるわすとサラサラサラサラと音がする。
ときどきアクセントをつけるために強く振ると、サラサラサラサラジャラサラジャラサラと面白い。
赤くて黄色い水玉模様の大きなささらを持たされて演奏することになった。
一曲演奏すると手が痛くなった。
「鍛錬鍛錬」とか言われて、手を鍛える。
赤い服を着せられ、赤くて黄色い水玉模様の傘も左手に持たされた。
そこで目が覚める。
どういう意味の夢だ?
ラーメン屋さんの話は現実のことだったが、なぜささらが夢に唐突に出てきたのかわからない。
「ささら」を調べたら、実際に「ささら」という楽器もあった。
それを使って五穀豊穣を祈るおどりを「ささら舞」というそうだ。

トップの写真は「赤くて黄色い水玉模様の大きなささらを持たされて演奏することになった」とAIに入力して出てきたもの。
「ささら」が何か認識できないみたい。

No.05303 24.10.23 歌聖

友人である国語の先生が訪ねてきて相談された。
「和歌が好きな生徒がいるんだけど、その子はずっとたくさんの和歌を詠んでは学生コンクールで優勝をしてきた子なの。古典研究で高名な〇〇先生に会って以来ピタッと和歌を詠まなくなったんだけど、どうしたらいいと思う?」
「〇〇先生に何か言われたの?」
「そうだとは思うけど、何をいわれたのかまでは・・・」
その生徒の歌集を読んで会うことになった。
僕には和歌の専門的な知識はないが、読むとなんとなくうまいことがわかった。
「素敵な和歌を詠むね」
「そうですか?」
「詠むの好きだったんでしょう?」
「まあ」
「次の作品も読ませてよ」
「もう詠まないと思います」
「なんで?」
「〇〇先生にお前は歌聖などではないと言われました」
「おや、〇〇先生は君のこと、歌聖と比べたの?」
「いえ、友達が僕のことを歌聖だと紹介したんです」
「なるほど。だから詠むのやめたんだ」
「はい」
「君は自分のこと歌聖だと思っていたの?」
「いいえ、みんながそう言うだけです」
「自分が歌聖になるとしたら、何が足りないと思う?」
「わかりません」
「本当? 歌聖とはどういう人か調べた?」
「はい」
「調べたらどうだった?」
「そんな人にはなれないと思いました」
「歌聖になりたかったの?」
「いえ」
「だったら今までどおり和歌を詠い続けたら?」
「でも、恥ずかしくなりました。和歌があんなに深いものだとは知らなかった」
「そうなんだね」
「だから詠いません」
「歌聖ではないと言われる前に何か言われた?」
「こんなふうにも読める、あんなふうにも読めると、思ってもいなかった解釈を言われました」
「それでどうしたの?」
「そんなふうに思って詠ったのではありませんと答えました」
「なるほど、いろんな解釈を聞いてどう思った?」
「どうって、正直いうと、意地悪なものの見方するんだなと思いました」
「そうかもね」
「そうですよね」
「もし君が本物の歌聖だったらどう答えたと思う?」
「えっ? わかりませんけど、そうですね、その場で粋な答えを和歌で詠ったかもしれませんね」
「それは素敵な答えだね。なんて答えた?」
「今はすぐには浮かびません」
「ということは、〇〇先生はあなたが本当の歌聖になるためのヒントをくれたのかもね」
「え、そうなんですか?」
「あなたがどう解釈するかだからね。好きな解釈でいればいいと思うよ」
彼は帰って行った。
後日友人から、「また和歌を詠むようになりました」と連絡をもらった。
今朝見た夢。
僕にとってどんな意味がある夢なのか。

No.05271 24.08.27 寝入りに見るイメージ

布団に入って眠りにつこうとすると、いろんなイメージが浮上することがある。
とても鮮明なイメージ。
たいていは見たことのないイメージ。
見たことのないイメージは説明ができない。
具体的なものが重なっているイメージは一つひとつ分解して説明できるが、多くの場合、抽象的で説明ができない。
説明ができるもので最近見たのは、針金が複雑に絡み合った立体物。
そのところどころに人形やマスコットが吊り下がっていた。
なんでそんなものが見えるのか、理由はわからない。
でも、見ていると面白い。
視点の移行に伴って、空間に視点が浮かんでいることがわかった。
肉体がある視覚では、針金のあいだに入っていくことはできない。

No.05260 24.08.10 幻想を追う

気持ちいいものを感じるための瞑想をする。
大地に立って何かを動かす。
風のような、波のような、何かを。
爽快だった。
だけど、言語化が難しい。
それは正しくは、風でもないし、波でもない。