No.05339 25.01.01 新年のご挨拶

区切りをつけるというのはいいなと思う。
新しい年であることを意識することで何もかもが一新される感覚。
科学的な考えではないけど、気持ち的にはいいこと。
人間はそれを何回も繰り返す。
繰り返すたびに何かを刷新する。
考えてみれば生命こそがそれの繰り返した。
単なる細胞だったものが、光を感じるようになり、餌を有利に探すようになり、いろんな感覚を発達させて人間になるまでに進化した。
そうやって進化した存在としてここにいるというのは奇跡であり、ありがたいことでもある。
相互進化してきたあらゆる存在に感謝。

No.05328 24.12.10 開高健ゆかりのバー

開高健ゆかりのバーに連れて行ってもらった。
ライターになってはじめての仕事が開高健がかつて編集長をしていた雑誌だった。
それをきっかけに何冊も著書を読んだ。
文章が洒脱で。言い回しがすごい。
1989年に亡くなったのに、いまだに親しかった人たちが命日に集まってくる。
僕がパイプを吸えるようになったのは開高健のエッセイのおかげ。

No.05327 24.12.07 銀座の歩行者天国

銀座で歩行者天国がおこなわれるようになったのは1970年というから、54年の歴史があることになるが、それ以前から小さな通りではときどき行われていたそうで、東京では明治20年(1887年)には神楽坂の縁日でおこなわれていたという。
縁日で通行止めになることも歩行者天国だと考えると、日本には昔からあったことなんだなと思える。
1970年頃、正確にはいつだったか思い出せないが、銀座のホコ天(歩行者天国)を歩いた記憶がある。
当時は車道を自由に歩けるのが新鮮に感じた。
しかし、やはり車道を歩くということで、多少の遠慮を感じたし、歩行者もさほど多くはなかった。
ところが今日行ってみると、海外から来た人を中心にたくさんの人が歩いていた。
まっすぐ歩くのが困難なほど。
そこに来たいろんな人の幸せそうな雰囲気が良かった。

No.05326 24.12.06 転換点

なんだかはっきりとはわからないけど漠然と、時代の転換点にいるなと思う。
マスメディアが流していた情報が絶対的なものだと思われていたけど、それが変化しつつある。
その変化のおかげで、隠されていたことが次々と明らかになる。
理由のわからなかったことが理解できてくる。
これがもっと促進されれば、気持ちが落ち着く人が増えるだろう。
でも、古い体制を守ろうとする人もいるから、しばらくはギクシャクするかも。
ギクシャクが過ぎて人類滅亡の淵には立ちませんように。

No.05315 24.11.18 国立京都国際会館

友人の写真家が国立京都国際会館を撮影したとfacebookに作品をアップした。
懐かしい。
三十代の頃、そこに二、三日泊まって国際会議に参加したことを思い出す。
神社のような屋根の造り。
未来を思わせるその廊下。
あちこちに見られる斜めの柱、V字の柱。
庭園では池の上を歩ける歩道。
会場内のステンドグラスやライト。
一流の場所は一生忘れられない印象を与えてくれた。

No.05310 24.11.05 花束

昔、吹奏楽団の指揮をしていたことがあるので、演奏会が終わると花束をいただいた。
とても嬉しいのだが、恥ずかしいような気もした。
何度かいただいて慣れてしまうと良くないなと思った。
心の一部では慣れてしまったが、別の部分では照れながら、また別の部分では喜ぶ。
複雑な心が生まれる触媒だった。

No.05277 24.09.04 旅行の相談

相方と旅行の相談。
一日目はどこに行くとか、そこよりあっちがいいとか、そこには前に行ったときこんなことがあったからもういいとか。
ああとか、こうとか。
終わりのない思い出話と、あてのないこれからのこと。
それで結局、目鼻はつけるがたいていは当日決定。

No.05275 24.08.31 夏休み最後の日

学生を卒業してから40年も経つのに、いまだに8月31日は夏休み最後の日だ。
どれだけ僕の思考を拘束しているのだろう。
9月になる瞬間、ちょっと寂しい。
いいかげん卒業したほうがいいと思うが無理そうだ。
人生最期の走馬灯にも出てくるよ、きっと。

No.05264 24.08.14 ラジオ体操

夏休みのことを思い出していたら、ふとラジオ体操が出てきた。
あれは誰がやっていたんだろう?
夏休みになると、近所でラジオ体操がおこなわれた。
学校では「夏休みの過ごし方」というガリ版刷りのプリントをもらい、そこに「朝起きたらラジオ体操に行き、そのあと涼しいうちに夏休みの宿題をする」なんてことが書かれていて、真面目な僕は何度か参加するが、途中から不真面目な僕が「行かなくてもいいよ」と囁いて行かなくなった。
きっとPTAの方が、まわりもちで主催してくださっていたんだろうなと思う。
十数名くらいの人たちが公園か広場に集まり、参加するとカードにハンコを押してもらった。
たいていラジオ体操第一をやるが、ときどきラジオ体操第二もやったが、きちんとできる人はいなかったように思う。
今でもあのピアノによる「チャンチャカチャンチャンチャンチャン、チャンチャカチャンチャンチャンチャン、チャンチャンチャンチャンチャンチャンチャンチャンチャカチャカチャン」というメロディーを思い出す。
あなたも?

No.05259 24.08.09 将軍

Disney+でヒットしている「将軍」。
TCA賞の最優秀作品賞と最優秀新番組賞、さらにアンナ・サワイが俳優賞を受賞した。
エミー賞では最多25部門のノミネートだそうだ。
9月の発表が楽しみ。
このドラマはリメイクだ。
かつての作品の主演はリチャード・チェンバレン。
日本の俳優は三船敏郎、島田陽子、フランキー堺などが出演していた。
原作はジェームズ・クラベル。
1975年に出版され、1980年に邦訳が出た。
1980年にアメリカで五話のテレビドラマとして放送され、それを二時間程度にまとめたものが、日本ではまず映画として公開された。
父が邦訳本の監修をしていたので、試写会に連れて行ってもらった。
大きな劇場での試写会で、一番驚いて覚えているのは、三木武夫元総理大臣が来ていたこと。
映画は、長い話を短くまとめられていたので、不満が残った。
当時の邦訳本は三巻だったが、最近新しく四巻に編集し直されて発売された。
44年ぶりに父の解説を読んだ。